THE FUTURE IS JAPANESE (Jコレクション)
THE FUTURE IS JAPANESE (Jコレクション) / 感想・レビュー
鷺@みんさー
トップバッターのケン・リュウ『もののあはれ』が秀逸。言葉の美しさに泣いた。円城塔『内在天文学』も好み。おかしみをきゅんと楽しむような。小川一水『ゴールデンブレッド』はニヤリ。マンガになっても面白いと思う。伊藤計劃は珍しい、英語バージョンがそのまま掲載されていた。…読めん。
2020/07/28
mayu
日本をテーマって、ただ日本が舞台なだけかと思えるものもあったけど、これは日本的、これはそうじゃないなんて評価は無意味。正直円城塔と飛浩隆のためだけに手に取ったので、翻訳物はそれ程期待していなかった。でも「もののあはれ」、「樹海」は結構好み。大本命「内在天文学」はやはり面白い。宇宙の法則を規則性を持って破綻させたような世界でのラブストーリーって、SREを彷彿とさせる。これは私が好きな方の円城塔だ。こういうのをもっと書いてほしいなあ。「自生の夢」は何回目かの再読だけどいつ読んでもこの世界はスゲー、と思うのだ。
2015/06/25
すけきよ
初Jコレ! スルーするつもりだったんだけど、半分以上翻訳ものと聞いては無視できませんよ。 日本を題材にした翻訳ものと、日本人作家によるSFのアンソロジー。日本人作家の方は、特に日本を舞台にしているような縛りはないみたい。 正直、全体的にハマらなかったかなぁ。「地帯兵器コンビーン」とか期待したんだけど、このネタの割には突き抜けてないし。 物足りないというか、広がりがなく、こじんまりしてる感じ。それも日本っぽいのかもしれないけど(笑) その中でお気に入りは、
2012/07/26
スターライト
日本人作家5名、海外作家8名の13作品を収録した短篇集。前者は円城塔、小川一水など人気の作家ばかりだが、後者はキャディガン、スターリング以外はなじみのない作家が多い。中では、小川の「ゴールデン・ブレッド」菊地秀行「山海民」が良かった。特に菊地は奇想系の作品で、いい意味でイメージを裏切る佳品だったのは収穫。巻末の伊藤計劃は英文だったので、眺めただけでした(笑)。
2012/12/06
ハルト
海外で出版された日本SFアンソロジーの逆輸入版。海外作家陣の作品は個々の日本観の違いが出ているためにかバラエティに富んでいるように思いました。ただ日本…?と少し首をかしげたくなったりならなかったり。海外からの日本のイメージって、放射能・鯨・ヤクザな感じが多いのかな?海外の作品では「樹海」「慈悲観音」、あと和中風な「ひとつ息をして〜」、日本の作品は「自生の夢」「内在天文学」それと日本文化を作品に練り込んでいた「コールデンブレッド」がよかったです。
2012/09/01
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