over the edge (ハヤカワ・ミステリワールド)
over the edge (ハヤカワ・ミステリワールド) / 感想・レビュー
nyanco
ハードボイルド…あまり得意ではないのですが、堂場さん、ハードボイルド特有の臭さが感じさせない人物描写でサクサクと読めました。ブラウンと濱崎のコンビが非常に良かった。濱崎が理由もなくブラウンを手伝うのが興味だけ…というのは、少し腑に落ちなかったけど。一度生死を共にしたらずっと一生の友だと、旧友・ホワイトの救う為に命すらも掛けようとするブラウン。しかし、ホワイトが行方不明になり、それを探すブラウンが襲われる理由がなかなか明らかにされない。続→
2013/01/07
薦渕雅春
NY市警のエリート警官・ブラウンと警視庁刑事崩れの探偵・濱崎。ブラウンはアフリカ系アメリカ人でありながら、子供の頃に日本に在住してたから日本語を話すという珍しい存在。日本で活動していれば否が応でも目立つ!対して濱崎は、一目だらしない感じだが意外とやり手、警視庁内にも人脈も維持している。著者の作品のパターンとしてありがちな中盤過ぎまでどこが目的地?終着地なのかクッキリとは見えて来ない。ある瞬間、色々な所に散りばめられていたパズルが合致するみたいな。相容れない存在のように見えた2人は相棒(バディ)となるのか!
2019/04/27
RIN
堂場さん、作家専業になってから舞台の幅が広がった気がする。本作もNY市警捜査官と元刑事コンビが主人公でハードボイルドっぽい展開という、今までのスポーツ小説や警察小説とは一線を画した内容。堂場さんお約束の鳴沢タイプの病的なまでのストイックさと過剰な自己ルールの一匹狼は今回NYから来たブラウン。対して元刑事はブラウンと同年輩とは思えないくらい草臥れて世を拗ねたオッサン。メインキャラが固定化しつつあるのが気にならないでもないが、そこは安定の堂場さんということで、まあまあ楽しめた。
2015/08/26
ゆう
図書館本。<みんなで堂場瞬一祭り!>参加中。NY市警のブラウンが日本の視察に合わせて行方不明になった友人を探し始めたとたん、何者かに襲撃される。面白いからという理由で首を突っ込む元刑事の濱崎と共に事件を追う。濱崎みたいなタイプ、イライラするし合わないわぁと思いながら読んでたけど、なんだかんだでこの二人、いいバディなんだよね。今度はNYで事件に巻き込まれてまた組んでくれないかな。個人的にカタカナ名恐怖症なのだけど(全然覚えられない)、カタカナの方々の名前がわかりやすいのがなにより良かった。
2016/01/16
ロッシーニ@めざせ正社員
ニューヨーク市警の刑事ブラウンと、元警官の何でも屋濱崎。なんだかんだ言っても結局互いをほっとけないんだな。本当の友達とは、相棒とは何だろうな、なんて考えてみたりしました。ブラウンと濱崎のその後がちょっと気になります。
2013/09/10
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