夢幻紳士 新・怪奇篇 (夢幻紳士シリーズ)
夢幻紳士 新・怪奇篇 (夢幻紳士シリーズ) / 感想・レビュー
HANA
シリーズ最新作。女性に成る蝉、恋する人造人間、髪を登ってくる小人、首に恋する少女、見つからない隠れんぼ、夢遊病になった妻、と次から次へと幻想怪奇に満ち溢れた話が続いて大いに満足。どれもいいが「首」「ぐるぐる」「隠れ鬼」あたりが特に好みにあう。特に「首」と「ぐるぐる」は二頁四コマが連続で続くのだが、それが作品全体の流れに非常に効果的に作用してると思う。こういう落ち着いた流れ、最近の漫画だと見ないなあ。後、最近の連作短編から、初期の単発作品に戻っているのだが、個人的にはこういう形式の方が好き。
2013/09/11
眠る山猫屋
本屋で見つけて飛び上がる(苦笑) 「またお会いしましたね」 物語は終幕の「夜を往く」に集約されるが、そこまでのながれが、相変わらず巧み。また一年の後に会えるのかなぁ。 灯りが闇を引き立てる、そんな帝都の夜に惑わされたような、そんな酩酊を感じさせてくれた。
2013/11/14
さくりや
どれから読めば良いか分からないから適当に買った「夢幻紳士」シリーズ。1話目で分かるめっちゃ面白いやつじゃん。特殊能力があるっぽい探偵・夢幻魔実也が奇妙な出来事をときに解決し、ときに傍観する。セクシャルなものは一切感じさせないのに耽美で官能的なの天才……!この魔実也の活躍を読むためには「怪奇篇」「回帰篇」を買えば良いのかな?むかーしYouTubeで見たアニメの魔実也はもっとやんちゃ坊主だった気がするし……
2021/05/30
烟々羅
9月5日、書店の平積みから。「ミステリマガジン」掲載だったこちらはコレクターズ・アイテムかな。懐かしいけど、ファン以外に語るなら別の本を挙げる。 「先に刊行された夢幻紳士(回帰篇)から繋がる物語です。夢幻紳士(幻想篇) (逢魔篇) (迷宮篇)の三部作とは別のお話とお考え下さい。」巻末、著者の但し書きより。 ……迷宮篇は間違えずにいただきましょ、そのあとを「ややこしくてゴメン」と結んで下さった意を汲んで。今回はお布施
2013/09/06
なつ
『回帰篇』の続編。人間もあやかしも魅了してしまう青年魔実也。回が進むごとにエロくなってる気がする。人による背徳の行為は怪異を作り、怪異は人に戻って来る。その展開が頽廃的な夜の気配にマッチしていて何度も息を呑みました。「ぐるぐる」は終わりの魔実也のセリフに持っていかれた感がw
2018/12/31
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