All those moments will be lost in time (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
All those moments will be lost in time (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
- 作家
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2013-10-25
- ISBN
- 9784152094100
All those moments will be lost in time (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
『凹村戦争』『すべてがちょっとずつ優しい世界』の漫画家・西島大介が2013年に出した身辺雑記漫画。書名は映画『ブレードランナー』の台詞だそうだ。東日本大震災直後、18年住んだ東京から広島に越して来た著者。広島に住むのは3度目らしい。広島で放射能や家族について、言葉少なに考える。可愛い絵柄ながら全てが夜の様な世界である。広島県民には「ああ、あそこか」と思う部分があり楽しい。広島から仕事で東京に行き、喫茶店で泣く著者。いろんな思いがあろう。そして最後は福島へ。西島さんが今、広島で幸せである事を願う。
2015/11/11
多田幾多
「つまり僕は3.11後の世界で被爆者としてどう生きるべきか学ぼうとしていた。過去から。」東京から広島に移した西島大介のエッセイ本。自分は何か出来ないのだろうか?と悩む著者は、父や義父、そして今は亡き魂から、そして著者は、「絵」で届けようと思ったのだ。それが今の自分に、出来る事。シンプルに、率直に思ってる事だけが描かれていて、なぜか安心する。たとえ今がどんなに苦難な時でも、いずれ過去になる。
2014/09/29
kanon
西島大介のコミックエッセイ。震災のことについて考える。自分は何が出来るのかとか。こんなに深く自分の住んでいる場所とかのこと考えたことはないなあ。失ったあとに気付くのかもしれない。西島さんは重ねていたのだろうか、故郷と。
2017/03/26
マリオネット・ブックマーク
珍しい(?)、漫画でのエッセイ。作者が東日本大震災を経験して思ったことを、恐らくとりとめのつかないまま、SF的イマジネーションをもってして無理矢理読ませるものに仕立てあげている。「無理矢理」といっても、不快感のあるものじゃないので大丈夫。ページ数も少ないし、コマ割りも大きめなので、コストパフォーマンスは極端に悪いが、作者のファンなら買って損はしないはず。 「第七話 涙」で、作者の幼かった頃の娘が駆け抜けていった気がしたシーン。『ヱヴァQ』とか「バベルの牢獄」(法月綸太郎著『ノックス・マシン』収録)での→
2013/11/18
参謀
3.11を契機に広島に引っ越した作者。原爆の落ちた広島から、原発事故の起こった福島を考える。過去から未来へ。自分のこと、家族のこと、子供達のこと。そして住んでいる場所。それぞれについて思いを馳せる。西島大介の少しSFチックなエッセイ風漫画。
2014/11/09
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