GRANTA JAPAN with 早稲田文学 01
GRANTA JAPAN with 早稲田文学 01 / 感想・レビュー
aloha0307
NHK英語で読む村上春樹 で本書を紹介。さすが早稲田文学 超豪華執筆陣 なかでも”ミスタードーナツによる主題の変奏”がgood 話すことは自分のことばかり(他人の話は聞かない)&自分に敬意を払わない人間はダメ呼ばわりの初老男性。そのイヤミさがいきいき描かれていたよ。
2016/12/30
zumi
どの作品も非常に良かった。文芸誌というと、一部しか読まないのだが、これはつい全部読んでしまった。岡田利規の作品は、夫の一人称で妻の行動を語る。これがちょっと入り組んだ構造で面白い。デイヴィッド・ミッチェルの作品は、一つの出来事を様々な角度から描く。円城塔とアンドレス・フェリペ・ソラーノの作品は少しだけ似ていて、「小説」の問題に切り込んでいく。(後者は特に素晴らしかった...)雰囲気なら、断然、本谷有希子の作品。山小屋、犬、孤独、人嫌い...1945年と2011年の影響も色濃く描かれている。
2014/05/01
くり坊
人にオススメされて(と、いうか、この雑誌いいんだと見せびらかされて)自分も購入。普段、和文横組みの小説は、あまり好きではないのですが、この本の横組みはとても読みやすかったです。ほどよく色んなテイストの小作品が散らばっていて、イラストも綺麗で雑誌らしい良さがありました。翻訳物は「日本」をモチーフにした作品になっています。中島京子さんの「おぼえていること、忘れてしまったこと」がちょっと良くて、気に入り。人は自分自身で知っている通りの人間ではないかもしれない、というようなお話。
2014/03/22
zumi
アンドレス・フェリペ・ソラーノ「豚皮」のみ再読。織田作之助マニアのコロンビア作家が、釜山から大阪へ向かう船旅で奇妙な男と出会う。作家はその男を主人公とした探偵小説を書いたらしいことと、男から受けたなんだかよくわからない依頼を重層的に語る短篇。ソラーノは75年生まれのコロンビア生まれの作家。期待の若きスペイン語作家だそうな。
2014/10/05
Acha
ずっと読みたかった文芸誌。英訳を念頭に置いた書きおろしと知って、なんとなく流れる世界観に納得。どの作品も少し影があってシニカル。第一のお目当ては中島京子さんだったけど、これがさすがにさすがな余韻を残す作品で大満足。この品質の雑誌が1年に1冊。そのくらいがちょうどよい恋しさかもしれない。
2014/08/29
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