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絞首台の黙示録

絞首台の黙示録

絞首台の黙示録

作家
神林長平
出版社
早川書房
発売日
2015-10-21
ISBN
9784152095688
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絞首台の黙示録 / 感想・レビュー

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みっちゃん

序盤はひたすら混乱と困惑。いきなり死刑執行の場面から始まったと思ったら、次は父が行方不明になった家の中で、自分こそがその息子なのだ、と言い張る瓜二つの顔の男が二人。片方にだけ「死刑にされた」記憶が!読めば読むほど、頭をかきむしりたくなる。誰が死んでて誰が生きてるのかもわからん。もうお手上げ、のところで「ひょっとしたら…」突如開ける視界、ああ、そうなのか!と驚きながら納得。SF、ホラー、そして超自然の力が融合した不思議で印象に残る作品だった。

2015/12/22

青蓮

読友さんの感想から。興味を惹かれて読始めたものの、なんと言うか文章が合わず、読み通すのが辛い本でした。内容も半分までは面白く感じたものの、後半はついていけず、消化不良のまま読了してしまいました。

2016/01/22

アナーキー靴下

目の前に自分そっくりの人間が現れて、互いに本物は自分だと言い張る…不毛な二者会話に安部公房の『人間そっくり』が過るものの、問答の本質はコインの裏表決めではなく、コインが貨幣かただの金属の塊か、であり、趣きが異なる。神など幻想に過ぎないことを証明するなら、宿主である人間の「自己」が幻想であると証明すれば良い。連続する意識が保証するはずの「私」の同一性、その不確かさ。しかし共同幻想という庇護に加われない男は、世界から弾き出され、忘れ去られてゆくのだろう。ところで表紙、タップくんにしか見えないけど何だろう…?

2023/06/29

ミーコ

不気味な表紙とタイトルに興味を持ち、初めて読んだ作家さんです。最初は読みにくく読みきれるか不安になりましたが 本題に入るとグイグイ引き込まれます。頭がこんがらがり え?誰❔ となるのですが最後まで面白く読めました。が複雑過ぎて自分が何処まで理解出来たのか・・・は不明。。ですが面白かったで、他の作品も是非 読んでみたく思います。

2016/10/28

かみぶくろ

3.6/5.0 かなり玄人向け。意識こそが世界そのものであるっていう考えを哲学的な会話劇で掘り下げていく。筆力も内容も相当高度なことは分かるが、難しくて疲れたうえに、自分の理解も深いところまで及ばなかった。ただ、とても印象には残る作品だった。

2021/09/19

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