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ILC/TOHOKU

ILC/TOHOKU

ILC/TOHOKU

作家
小川一水
柴田勝家
野尻 抱介
出版社
早川書房
発売日
2017-02-25
ISBN
9784152096739
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ILC/TOHOKU / 感想・レビュー

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まりお

電子・陽電子衝突型加速器ICL。それが建設された東北を舞台としたSF。ICLそのものの未来、量子を通した過去の自分、未知なるものの発見。作者それぞれが描く近未来。好きなのは柴田勝家、未来と過去が重なりあう話はとても好きだ。

2017/08/12

あなほりふくろう

東北・岩手県は北上さんちへのILC建設が成された近未来(実際に誘致活動をされています)を描いた3編の書き下ろし。久々のお仕事ですね野尻先生w 科学が切り開く明るい未来像は尻Pの得意、抜群の安定感。さすがにSETIネタは自重したか、でも小川センセが使ってきたw でも一編としては柴田さんが一番読み応えがあったかな。お三方とも郷土の特色をいろいろ絡めてきて、その点でも楽しめました。ブラタモリ奥州平泉回を思い出しながらの道中でもありました。あと下1/4に丁寧な注釈スペースを設けたのは非常に読みやすく、好感でした。

2017/03/26

Tui

ILC(国際リニアコライダー)とは、地下に30kmのトンネルを掘り、電子と陽電子をぶつけてビッグバンに近い状態を人工的に再現するもので、岩手県北上地方が建設予定地となっているそうな。ややバラ色な未来像がくすぐったいアンソロジーだけども、未知の現象を生み出すかもしれない最先端技術と東北の神秘的な風土との相性の良さは、予想以上。特に小川一水『陸の奥より申し上げる』は、ILC建設中の山中奥深くの岩盤に突如木造建築物が見つかり、中から現れた大工物部清国と名乗る老人が工事を妨害するというムチャクチャ。これが面白い。

2017/04/11

宇宙猫

★★ 科学的な説明の方が多くて、内容がいまいちだった。豪華な作者で期待したのもマイナスだったかも。長編の方が良かったかも。

2017/06/23

mayu

タイトルと表紙だけで期待大、前書きだけでもワクワクする。 是非是非岩手に来てほしいものです、ILC。とにかくILCが作る未来を語って、ILC熱を高めようじゃないの、という半ば宣伝本と化した企画に素直に乗っかったのが野尻作品。ILCによる科学技術の発展を直球で描いていて、これが思いのほか今の気分にピタリと嵌り、好ましい。何の捻りもないけど、夢があるし読後感最高。他2作もそれぞれの持ち味を生かしたアプローチの仕方で面白い。すぐに読めるライトさも良い~。

2017/04/18

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