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ゲームの王国 下

ゲームの王国 下

ゲームの王国 下

作家
小川哲
mieze
出版社
早川書房
発売日
2017-08-24
ISBN
9784152097019
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ゲームの王国 下 / 感想・レビュー

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ロドリゲス

下巻は上巻から半世紀後のカンボジア。少女は国を変える為に必要なルールを作り上げる必要から政治家になり国のトップを目指す。少年は大学教授になり人間の本質を変える為にルールを設定する。 二人ともにカンボジアというゲームの王国に勝利すべく邁進するが、人生というのは思惑通りにはいかない。 ★★★★★

2019/01/19

harass

多忙もあり中途半端な読みになったのは反省。着地点がまったく見えないのもあり、上巻と違いすぎで興味が薄れたのもある。突拍子もない箇所に苦笑しつつ楽しめた。いい意味で若書きらしい勢いと粗さを感じる。

2020/04/12

やっちゃん

序盤はカンボジアに詳しくないし登場人物が多くて物語になかなか入り込めず苦労した。上巻はポルポトの大河ドラマのようで面白かったのだが、下巻は脳やら精神的な内容でファンタジー色が強くなり全く別の物語だった。上巻の流れで最後まで読みたかった。

2021/05/21

かのこ

凄かった。上巻から時は流れ、2023年。首相の地位を狙うソリヤと大学で教授となったムイタックのゲームは続く…。本を読んでいて、自分の固定概念や常識(と思っている偏見)がグラつかされる事がたまにある。この作品でその感覚を確かに覚えた。目的と手段はないまぜになり、興奮と同時に、本能的に感じる狂気に恐怖する。ルールや定義を超越した思考世界において、生きる意味を見出すことは実に難しい。最も憎むべき存在かつ世界の全てでもある存在、この世の果てで彼らが手にしたもの…壮絶な愛の物語としてもこの作品は記憶に残ると思う。

2018/06/12

Akihiko @ VL

小川哲さん初読。日本SF大賞及び山本周五郎賞受賞作。狂ってる。バグってる。終ワッテル。なんだこの小説は。とても人が描いた代物とは思えない。まだ雲の上の神様が記した書物と言われた方が納得できる。この世のSFの歴史が180°ひっくり返るところを目の当たりにしてしまった。著者にはどこまで未来が見えている?新たな時代を創生しようとでもいうのだろうか…⁇ ダメだ。言葉が押し潰されていく。この作品に手を触れた時点で私の敗北は決められた未来だったのだ。あまりにも危険過ぎる。あまりにも強大過ぎる。今年度随一の衝撃作。

2018/06/05

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