ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上
ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上 / 感想・レビュー
海猫
2020年度、最初の読書。シリーズ6作目が刊行されたので、いまさら慌てて5作目を読む。4作目は著者のラーゲルクランツが手探りだったせいか、スロースターターな感じだったが今回は書きように、より落ち着きが出ているような気がした。リズベットが女子刑務所に収容されている状態で、物語は始まるが刑務所の描写がプリズン・サスペンス風で面白い。上巻の時点でキナ臭い謎や、怪しげな組織の影が垣間見えたりいろいろ仕込んでいる。快調に読めたし、下巻の前フリ的に期待が盛り上がる内容。すぐさま下巻へ。
2020/01/02
zero1
このシリーズ、4から作者が代わった。リスベットは前の事件で2か月の懲役だったが身の危険があったため重刑務所に収監。そこではダッカ出身のフォリア・カジが危機に。面会のミカエルにリスベットはレオという男を調べるよう依頼。両利きになったレオ?過去の誤射事件?そしてリスベットの生い立ち?逃げたヒルダはどうなる?すべての謎は下巻で明かされるか。★4はラーソンの世界を継承することに重圧を感じていたラーゲルクランツ。しかし5はラーソンの世界ではなく踏み込んでいる。賛否あるだろうがラーソンが亡くなった以上、仕方がない。
2019/06/18
nuit@積読消化中
冒頭からリスベットの登場にワクワクした。リスベットの生い立ちに関わる新たな真相への謎解きが展開されており、先が気になって上巻は朝まで一気読みしてしまいました。まだまだ謎は解明されず深まるばかり、このまま下巻へ進みます!
2018/02/10
のぶ
まだ上巻を読む限りだが、冒頭からリスベットは前作で行った行為で、刑務所に収監され懲役刑を受けているところから始まる。刑務所内での囚人間の対立が描かれ、リスベットの凶暴な性格は健在だった。ただ、本作はイスラムの話題が盛り込まれたり、北欧ミステリーの香りが薄いような印象を受けた。前作「蜘蛛の巣を払う女」はスティーグ・ラーソンの作風を継承して特に違和感がなかったが、ここに来て作風が変わってきているような感じがした。この先物語はどう進んでいくのか?感想は下巻で。
2018/04/08
ダミアン4号
物語はリスベットをずっと以前から支えてくれていた老ホルゲルとの会話から始まる「ドラゴン・タトゥーの事をずっと以前から訊きたいと思っていたんだが…」シリーズ1作目の副題でありリスベットのトレードマークとも言えるドラゴンの刺青…この冒頭の会話からも予想される通り、本作ではリスベットの過去に関するプロジェクトが…前作の事件の事が原因で短期間ながら重警備の刑務所に収監された彼女の様子が“T2”のサラコナーの姿で脳内再生されてしまい(笑)所内のジムで鍛え上げられた無駄のない筋肉、この禍々しい気配に何かが始まる気配…
2018/03/10
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