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復活の日〔新版〕

復活の日〔新版〕

復活の日〔新版〕

作家
小松左京
出版社
早川書房
発売日
2018-01-10
ISBN
9784152097385
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復活の日〔新版〕 / 感想・レビュー

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散文の詞

懐かしさについ手にとって読み出したが、これが面白い。多少理屈っぽいところや半世紀も前に書かれているために、多少の古さは感じるがそれを差し置いても、面白い。 前半から中盤にかけてがウィルス、後半が核の脅威。 それぞれが、無益な行為の連続で、苦笑いしかない。 それにしても、それぞれの脅威にも人類は滅びることはないのか?

2020/11/27

ケンイチミズバ

科学者の誤算。正義感から持ち出したウイルスのサンプルは裏世界では金のなる木だった。ワクチンを開発するつもりが、利用されあまりの罪悪感から自殺を図る。しかも、威力を弱める実験中に真逆のものを産み出してしまった。運び屋が用意したのは大戦中の機体。アルプス超えを試みた暴挙のせいで太陽系第三惑星は地表から生命体を失う。潜望鏡から見えた富士山に涙し、懊悩は続く。生き残ったことに意味はあるのか、家族のいる向こう側に行きたい。祖国が滅びるなら敵も道連れという大国のエゴには憤りしかない。1970年代の不安を十二分に堪能。

2018/02/26

夜長月🌙@新潮部

カバーには「極秘開発中であった生物化学兵器である菌が事故により漏れてしまい人類ほぼ全滅。残されたのは南極の1万人のみ」サバイバルものかと思っていましたが小松左京氏の哲学や人類観の大演説にしびれました。究極の医学でもある細菌兵器、また科学の粋を集めた核弾頭ミサイル。人類の総合知は悪魔も神をも作ります。ヘルシンキ大学スミルノフ教授の死ぬ直前の講義は「科学と哲学」を語り尽くしています。

2024/11/07

就寝30分前

最後まで諦めずに読み切って良かった。日本を代表するSF作家小松左京氏のパンデミック小説。滅びゆく人類の描写が恐ろしい。言葉づかいと専門用語が難しく知識も豊富で、フィクションとノンフィクションの区別がつかない。ちょっとチャチャを入れるなら、、、多岐川裕美とオリビアハッセーは出てこなかった。

2019/04/30

阿部義彦

小松左京さんの第二長編、今まで読み逃してたのを(お恥づかしい)やっと読了。でも第一長編の「日本アパッチ族」は発表当時すぐにカッパブックス(新書判)で読みましたぞ!しかし、壮大な物語とその後の展開には息を呑みました。第一部がほぼ8割で重苦しいがそこからの第二第三部はめくる手が止まらず一気呵成に読み切りました。人類の再生の物語。南極隊員の吉住の数奇な運命そして、ラストの新しいエデンの園への移住。南極で多国籍の人類、うち女性16名の面子が如何にして人類を存続させていくのか。初期にしてスタイルが完成してます。

2018/02/11

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