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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下

作家
A・J・フィン
池田真紀子
出版社
早川書房
発売日
2018-09-19
ISBN
9784152098016
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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下 / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

トラウマのフラッシュバックと度々、訪ねてくるアナの家族に違和感を覚えていたら…。そこから彼女は彼女自身も信じられなくなっていく思考がまだ、大変な事が起きているのに色々とキツい。しかし、真相は彼女と同じく、目を眩まされていたので驚いたし、地獄の逃走劇は怖すぎた。そしてあの言葉を掛けられた後での事は、生き残る為だと分かっていても後味が悪いな…。とはいえ、映画化でアナを演じるのがSharp objectsや『ノクターナル・アニマルズ』での演技が印象的だったエイミー・アダムスなので楽しみ(^^)

2019/03/09

NAO

アナが広場恐怖症になった事件の全容が明らかになり、それとともにアナの言動がますます信用できないものとなっていく。探偵というと強くてタフなイメージだが、こんなにも弱くて信用のできない探偵役も珍しい。だが、自信たっぷりな強すぎる探偵よりも共感できる。アナの心の闇、ラッセル家の闇。誰もが闇をかかえている中、隣家のタケダ少年の優しさが心にしみる。アナは自分が孤立していると思っていたが、実はアナのことをそっと見つめ気遣っていた人もいたのだ。それに気づけたアナと、気づかないままだったイーサンの差は、あまりにも大きい。

2019/02/12

momi

めくる手が止まらない!!主人公の女性は広場恐怖症で一歩も外に出ることができない!そんな女が窓から向かいの家での殺人事件を目撃!薬と酒に溺れる女が見たことは本当にあったことなのか!窓から見える景色に私たちも…知りたい覗きたい衝動に駆られるかも!上巻はなかなか進展しないので…このまま中年女の覗きで終わってしまうのかなんて思ったりもしたけれど…彼女の心理状態が繊細にかかれ、そして多くの名作映画とともにその時の気持ちをあらわしていて…本当にお見事でした!!あ〜面白かった!さて、本当にかわいそうなのは…だ〜れだ!!

2018/09/30

あさうみ

ページを次から次へとめくらせるだけの、引き付ける展開ではある。「こうなんだろうか」という想像(邪推)が見事に当たってしまった。アル中と恐怖症を抱えた女性が代償を払い、ボロボロになりながら再生する第一歩を踏み出す。「最後、不快と安堵を感じた」という宣伝文句に同意。主人公のアナにどこまで共感できるかで、この物語が気に入るか分かれそう。

2018/09/23

白のヒメ

ある程度、登場人物の中で誰が犯人なのか思いめぐらせつつ先を読み進めたのだけれど、やっぱり物語は一筋縄ではいかず、思いもよらない結末。うーん、やられた。さすが、古典の名作映画のセリフやプロットを多数参照するだけあって、読後は作家の自信が読み取れ納得なのでした。フィルムノワールのテイストは生かされつつ、だけど新鮮な印象を受ける作品。面白かったです。

2019/04/19

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