なめらかな世界と、その敵
なめらかな世界と、その敵 / 感想・レビュー
ねこ
スッゴクおもしろかった!最近のSFに感動しました。いやぁー…いい!発想力と話の組立て展開の速さ!著者の伴名さんが凄いのか?今のSFは短編がピカイチと2023年文庫王国でありました。よしっ今年はSFを多く読もう。本編には6遍ありましたが、どれもグイグイ話に引き込まれてます。世界観が全然違うのに!特に好きなのは「美亜羽へ贈る拳銃」と「ひかりより速く、ゆるやかに」前者は伊藤計劃のハーモニーを再読したくなりますし、後者は最初はカフカ的な1つの不条理とその追従と思いきや、話が階層化され最後すべてが収斂され涙しました
2023/03/09
nobby
子供の頃「現状で満足せずに、ちょっと先を目指して頑張れ」そんな風によく諭されたのを覚えている。これまさにその加減が絶妙!普通に読んでの違和感から読み返したり、目を閉じ想像してイマジネーション膨らます快楽!歴史に思想にテクノロジーに専門的になり過ぎずギリギリ楽しめるのが絶品!近未来での奇想天外な物語にドキドキしながら、いつのまにか感情揺さぶられていたことにも驚くばかり!多分もっと深く把握するべき事があるのかもしれない。でも、少年期に味わった懐かしきワクワク思い出せた幸せだけでいいんだ!うん、SFっていいな♬
2020/01/06
寂しがり屋の狼さん
並行世界、脳科学、人工知能などなど全6編の短編小説。SFが好きな読者の方にはどれも楽しめる作品だと思います。永らく本格的なSFを読んでいなかった私の脳ミソには良い刺激になりました(笑)(*^.^*)
2020/02/16
ひさか
伴名練さん初の短編集。6篇を収録。「なめらかな世界と、その敵」の不思議な表現とそれが成り立つアイデアと世界構築が秀逸。ストーリーのはじまりのインパクトが凄い。「ひかりより速く、ゆるやかに」のアイデアと展開がこれまた秀逸。乗覚障害なんていう言葉が楽しい。
2020/09/09
なっぱaaua
凄かった。SF界隈では発売前から話題になってたけど、間違いなく今年No.1の一つになるであろう六つの短編集。全てテイストが違っているのに皆プルプルと震えがきてしまう作品たち。人の関わり合いが肝になっていて、今までこういう表現をしたことは無かったのだが「エモい」といのはこんな感じなのだろうか。SF好きだけでなく、本読み全ての人に触れてもらいたいお話ですね。全て好みなのですが、最後の書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」がとてつもないもので、設定も世界観も人と人との関係性も物語の結末も最高でした。~続く~
2019/08/31
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