世界SF作家会議
世界SF作家会議 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
主にアジア圏のSF作家とリモートでその思考を探る番組の書籍化。主にSF大喜利です。模範的解答な日本勢に対し、『三体』の作家、劉慈欣氏の答えが「異星人とのファーストコンタクトの可能性」を熱く、語るのが印象深い。一方、新井素子さんが「人類はそう簡単に絶滅しない・変わらない」という理由づけと展望が明るいのも異色でした。但し、第二、第三回目の最後の質問の二択式になったのはガッカリ。今まで各SF作家の思考の多様性を愉しんでいたのにその方向性を修正するような流れにちょっと、納得がいかなかったです。
2021/10/14
山田太郎
宮内悠介とか筒井康隆とか円城塔とか面白そうな気がするが、出ないだろうな。筒井康隆面白いと思うけど、周りがビビるよな。しかし、大森望顔はおばさんだけど、重要人物だな。ケンリュウとか何気に大物出てる。SFって、大きいこと言ったら勝ちなんではないかと思った。質問されるといろいろ前提というかそのあたりどうとかこうとか言うのはうちの会社の会長だなと思いつつ読む。
2021/06/07
ひさか
2021年4月早川書房刊。第1回2020年6月6日収録、第2,3回2020年12月13日の地上波放送版、YouTube版に対しての書籍版を2021年4月早川書房から刊行。COVID‑19パンデミックをやや長く経験しているだけあって、参加者の世界観、問題提起は的を射ていて、面白く興味深い。コミック3編が収録されているのが楽しくて良い。出演:新井素子、冲方丁、小川哲、藤井太洋、劉慈欣、いとうせいこう、大森望、高山羽根子、ケン・リュウ、キム・チョヨプ、陳楸帆、樋口恭介。コミック:森泉岳土、宮崎夏次系、大橋裕之
2021/07/04
宇宙猫
★★★★ アフターコロナ、人類の滅亡原因、100年後の世界というテーマでの対談。それぞれの個性のでる内容で面白かった。
2021/07/19
活字スキー
2020年に収録され、関東ローカルの深夜番組およびYouTubeで公開された3回のSF作家座談会。未来と希望と思索の文学たるSFを紡ぐお歴々ならではの発想で「アフターコロナの世界」「人類は○○で滅亡する」「100年後の世界は○○」等のお題について自由闊達な意見が飛び交う。大ベテランの新井素子さんと、『三体』で世界に衝撃を与えた劉慈欣さんの参加は特に嬉しい。参加してほしい作家やとりあげてほしいお題はいくらでもあるので、シリーズ化して毎年出してほしい。
2021/08/25
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