小さき王たち 第三部:激流
小さき王たち 第三部:激流 / 感想・レビュー
ミカママ
これにて完読。今作においては堂場さん珍しい男女の恋愛などもあって、ドギマギしながら(笑)そっかぁ、そういう落としどころかぁ。わたしの期待とはちと違ったが、これはこれでアリだろう。ネタバレ意識して書くとレビューはこんな感じ。政治vsマスコミの三代に渡る大河ドラマ、堪能させてもらった。
2024/04/04
旅するランナー
新潟を舞台にした、政治家田岡家vs新聞記者高城家3部作完結。時代はコロナ禍の現在となり、それぞれの一族の最終兵器、孫たちの活躍が描かれます。禁断の恋と、暴力の暴走。世代間格差を感じさせる展開の先に流れ着く、虚しさの残るラスト、僕は好きです。 新聞ジャーナリズムの復興という、堂場さんの思いも強く出ています。
2022/12/03
starbro
12月の第一作は、著者作家生活20周年記念超大作の第三部完結篇です。祖父・親・子三世代、昭和・平成・令和、全三巻、1,200頁超、政治大河小説完読しました。著者版、ロミオとジュリエット、政治屋世襲の時代でもないので、小さき王国を脱出するという終わり方は、ありだと思います。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015254/
2022/12/01
いつでも母さん
ロミオとジュリエットになるのか?若い2人の恋愛模様は結果そうなる気がしたわ。なんてことはない。50年かかってジジ達・高樹VS田岡の喧嘩は痛み分け。政治とマスコミの不適切な関係は何処まで行っても決して無くならないのだろう。それは、この国の歴史が物語っているよね。政治家と選挙とか、新聞社の勢力争いとかどこか他人事の感じがあるが、票は有権者の意思だし新聞を読むのも私たちの意思だ。政治家の為の政治になっていないか?新聞記事のその裏に何かの意図は感じないか?自分の暮らすこの国のことを俯瞰して視ることも必要だよね。
2022/11/07
KAZOO
前作で、マスコミ側の親子が敗北的な終わり方をしましたが、今回は孫の時代に入って少し局面が変わります。三代そろっての男の新聞記者と今度は政治家の方は女の子でということで、収束に入ったなと感じました。案の定ロミオとジュリエットという感じで最後は少し物足りない気がします。記者と政治家ということでの対立を書きたかったのだろうと思うのですが、もう少し並列的な書き方ではなく、マスコミの方にウェイトを置いて書かれた方がいいと感じました。やはり堂場さんの本領は刑事ものだと感じた次第です。
2022/11/14
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