KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

日本のいちばん長い日(下)

日本のいちばん長い日(下)

日本のいちばん長い日(下)

作家
半藤一利
星野之宣
出版社
文藝春秋
発売日
2022-07-21
ISBN
9784160901278
amazonで購入する Kindle版を購入する

日本のいちばん長い日(下) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

keroppi

星野之宣の「日本のいちばん長い日」の主役は表紙にも描かれている天皇であった。なんとか戦争を終結させようとする天皇。なぜ戦争を始めたのか。星野之宣の想像は、はるか日本の歴史をさかのぼる。天皇の心情にここまで踏み込むとは。緊迫した場面と悲惨な場面が続くこの物語で、星野之宣の想像力は、戦争と平和について語っている。半藤一利の原作も読んでみたくなった。

2022/08/13

☆よいこ

漫画。(下巻)1945年(昭和20年)の8月14日終戦前夜を描く。玉音放送の録音が始まったのは14日午後11時25分から。近衛師団長を殺害した陸軍の畑中少佐は東部軍管区司令部に偽情報を流しクーデターを促す。しかし叛乱の目論見は露見、放送を阻止しようとするが叶わず。8月15日正午、終戦を迎える▽エピローグでは、開戦を止めることができなかった理由に南北朝時代からの南朝正統論があったのではないかと▽「彼らは非科学的だった」2022年7月刊

2023/12/24

ぐうぐう

読み始める前は、星野之宣が『日本のいちばん長い日』をコミカライズすることに違和感を覚えた。宇宙や古代を舞台にしてきた星野が近現代史を描くのか、と。しかし読了して、その違和感が間違っていたことに気付かされた。星野の硬質なタッチと陰影が印象的な画は、終戦をめぐるドラマに相応しい緊張感をもたらせているし、何より原作を尊重しつつ新しい解釈で描く手法は、『宗方教授』シリーズに代表される、歴史を漫画家ならではの大胆なイマジネーションで発掘し直す手法と重なる。(つづく)

2022/08/12

akihiko810/アカウント移行中

上下巻。半藤一利原作の有名なノンフィクションをSFの大家・星野がコミカライズ。昭和20年8月14日22時~翌15日正午までを描く。天皇による終戦降伏の「御聖断」が下ったが、陸軍青年将校たちはクーデターを起こそうとする。印象度B+  映画版も有名だが、緊迫したコミカライズとなった。戦争は本当に終わらせるのが難しいのだとよくわかる。軍人なんて戦争したいのだから尚更。ロシア情勢や来る中国の台湾進攻など、日本の平和に影を落とさなければいいのだが。本当に平和が一番

2022/10/17

kei-zu

「敗戦」受け入れの準備をする中でも空襲の危機が迫る恐ろしさ。国家という「システム」の在り方とそれに携わる「生きた人間」の判断の狭間に、何があるか・何ができるかを考えさせられます。「終わらせる」ことがいかにむずかしいか。 原作は未読ですが、映画は岡元喜八監督版のみ鑑賞済み。映画とはまた違った描写と展開で興味深く読みました。

2023/02/23

感想・レビューをもっと見る