竜馬がゆく 1
竜馬がゆく 1 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
今年のゴールデンウィークから、週刊文春で連載が始まった司馬遼太郎原作の漫画化である。そもそも、司馬遼太郎の幕末小説以来、小説アニメ漫画ドラマ映画等、大概の幕末物は司馬さんの二次創作と言って良いものばかりで、特に坂本龍馬と土方歳三のキャラクターは司馬小説のそれそのままが横行してはばからないまま21世紀を迎えたのだが、令和になっていよいよ物真似番組の御本人登場の如く司馬遼太郎直属の漫画化が現れてホッとしている(『燃えよ剣』の漫画化も新潮から出始めた)。思えば『お~い!竜馬』なんてパチモンなのである。面白い。
2022/08/24
ニッポニア
コウノドリの作画で竜馬を。バガボンドみたいなスケール感を期待、オリジナルかと思うようなはっきりしたキャラクター造成、それだけ竜馬という人、それを取り巻く家族が特殊だったのだろう。漫画の力を感じる作品。
2024/06/30
Die-Go
後の天下を揺るがす事を成す坂本竜馬。幼少期ははな垂れのよばあたれ。しかし、姉の乙女にとことん愛され鍛えられ、立派に成長していく。司馬遼太郎の原作を『コウノドリ』の鈴ノ木ユウ先生が漫画化しただけあって、心に響く描き方がされている。今後が大いに期待できる。★★★★☆
2022/08/24
akihiko810/アカウント移行中
3巻まで。司馬遼太郎の代表作を「コウノドリ」作者がコミカライズ。 原作は未読なのだが、どこまで原作に忠実なのだろうか?竜馬というキャラが立っていて、かなり面白い。完結までに10年はかかるのだろうけど、ちゃんと完結してほしい作品。 あと、歴史好きの父が高齢で本を読まなくなったのだけど、このマンガは読んでいたのでよかった。
2024/05/30
空のかなた
鈴ノ木ユウさんが坂本竜馬を描くと、こうくるのかとワクワクする。竜馬も乙女姉さんも、自分の中の譲れない信念や大切にしたい相手が身体の真ん中にあり、自分の考えを自分の言葉で発する、それを曲げない。竜馬の感情が溢れ出て顔がぐちゃぐちゃになる描き方も良い。人間には2パターンいる、先人の学問を忠実に学ぼうとする者、それよりも己の力で自得したいという者。竜馬は後者で、その心が並外れて強く、乱世にこそ力を発揮するのだと賢人が言う。この時代の土佐藩には上士、郷士、足軽の間に、これ程の身分差があったという事に息を飲んだ。
2022/12/10
感想・レビューをもっと見る