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樹影譚

樹影譚

樹影譚

作家
丸谷才一
出版社
文藝春秋
発売日
1988-08-01
ISBN
9784163103303
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樹影譚 / 感想・レビュー

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jima

図書館のリサイクル本のコーナーでゲット。短編3作品。木の影一つで多彩な人間模様を描く樹影譚。川端康成賞。

2014/04/02

ヒダン

村上春樹著『若い読者のための短編小説案内』で「樹影譚」が取り上げられているため手に取ったが、なかなか引き込まれたのと他の作品が短めだったので全て読んだ。三つそれぞれ違う雰囲気の短編で表題作も「鈍感な少年」も良かった。村上春樹の解説が楽しみ。

2015/01/24

ぐるぐる244

恩田陸「朝日のように~」→辻原登「枯葉の中の青い炎」でたどり着いた本。村上春樹「若い読者のための~」でも取り上げられている。エッセイのようでいて小説、推理小説のよう。

2018/01/14

moonanddai

個人的な事情から入って恐縮ですが、直前に読んだのが「エホバの顔を~」と重かったので、丸谷才一さんへの個人的なバランスをとるため、短編集を選びました。長編とは違って、何と言うか「軽妙酒脱」。気が晴れました。特に「樹影譚」。書き手の小説家も(ある意味)登場人物だったのですね。てっきり作者本人の言い訳と言うか解説かと思ったら、作品の一部だったのですね。「小道具が小説の花やかな仕掛けだといふのは小説作法の初歩である」とこの作品に書かれているが「小道具」がとても生きている。ああそういうことかと幾度も感心させられる。

2016/12/10

SHEEP

旧い言葉遣いなのに読みやすい。構成がまあ上手い。 表題作の『樹影譚』が良かった。随筆のようなはなしの前置きから私小説的なものが始まって架空の短編のあらすじや講演のメモが挿入される。老婆が話すことも事実なのかどうか定かでは無い…。壁面に映った樹影のようにとらえどころのないメタな構成に粋を凝らした良作。

2023/04/20

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