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陰陽師

陰陽師

陰陽師

作家
夢枕獏
出版社
文藝春秋
発売日
1988-08-01
ISBN
9784163104508
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陰陽師 / 感想・レビュー

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harass

陰陽師安倍晴明をヒーローとして一般に定着させた小説。この著者の漫画原作はよく読んでいたが小説は初めて読む(思い出すに、筒井の同人誌でデビュー作の「カエルの死」以来か)。安倍とその友人源博雅との掛け合いで、平安の都の怪現象を解決していく連作小説。ホームズとワトソンを連想した。実に簡潔な文章と会話で軽く進む。正直、あまりの軽さとこの定型に驚いた。こういうのなんだという驚きながら読み終えた。シリーズもので別にでているようだ。

2018/01/04

とも

★★★☆映画を見たことはあったが、当作を読んだのも、当作家夢枕獏自体を読んだのも初めてだが、まぁ人気があるのも頷ける。主人公の安倍晴明と少々すっとぼけた友人源博雅が京の町を跋扈する魑魅魍魎の関わる事件を解決する物語。飄々とした晴明とボケ役の博雅の掛け合いがいい味を出しており、また気が向いたときにでも続きを読んでみようと思える秀作。

2017/05/19

れみ

十数年ぶりの再読。安倍晴明と源博雅が様々な不思議な出来事に出会うお話。このなかでは「黒川主」が怖いしちょっと気持ち悪くもあるけどいちばん好き。岡野玲子さんの漫画版も読み返したくなってきたなあ。萬斎さん主演の映画も見たくなってきたなあ。

2014/10/11

鱒子

友人本。文句なしに面白い。そして読みやすい。岡野玲子さんの漫画を先に読んでしまったので、そのままのイメージが頭に浮かびます。映画も良かったです。しかし、やはり原作は別格でした。『「ゆこう」「ゆこう 」そういうことになった。』

2018/06/16

キジネコ

私達は様々なモノを愛します。愛がなければ生きる事は味気ない。愛は業かも知れず心を映す鏡かも知れません。風が吹いたとします、草を揺らし私達は其の草を揺らす風を見たとします。見たのは草か風か… 叢の奥の庵、博雅と清明が待っています。幻とも現ともつかぬ物語、妖異のモノが横行する平安の都を語る物語、その庵の縁で耳を澄まして何を聞く、光を寄せ付けぬ闇に目を凝らし何を見る、酔うて痴れて、我が身を映す鏡を覗き。超の付く程のワンパターンに導かれて異界を彷徨うて、己の内なる業の闇をみる。愛と業を問う6話、名人の仕業です。

2017/03/08

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