表層生活
表層生活 / 感想・レビュー
みも
『わが美しのポイズンヴィル』112頁。『表層生活』106頁。2編収録。表題作は芥川賞受賞作。最近の芥川賞作家には稀有な、まさに純文学然とした筆致である。両作品とも平成元年の「文學界」掲載作であるが、ややもすると昭和40年代の作品かと錯覚を覚えるほど、良い意味でも悪い意味でも読者に迎合していない。インテリ然とした書きぶりもさることながら、独特の比喩を用いる事により読者を幻惑する作法なども、大江健三郎の系譜を継ぐと言えるのかも知れない。読み易くはないが難解ではない。両作品ともタイトルが端的に全体を包摂し秀逸。
2019/10/14
OMO
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:△
2023/04/22
TERRY
平成の初めに発表された難解な作品。ただ、今では当たり前過ぎて誰も気にかけない人工知能についての議論が面白いし、バブリーな女の子たちの様子も懐かしい。
2019/01/07
メデスキ
表題作では“計算機”くんが、エネルギーをキーワードに無機的に、有機物である女、そして、イカれ気味な男に狂わされ、パラシュート。まあ、お金出して読みたくはない作品ではある。同時収録の「わが美しのポイズンヴィル」のほうが知識的に読める。が、楽園とかそっち方向に行くと、あー、始まったよ。的に集中力低下しました。
がんちゃん
1991年芥川賞受賞作。全然面白くなかった。芥川賞受賞作にも拘わらず、読書メーターの登録数が少ないなぁと思ったら案の定だった。最後まで読む時間ももったいないので途中下車。
2015/06/23
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