弓削道鏡 上
弓削道鏡 上 / 感想・レビュー
浦
性欲を持て余した物部弓削の少年が、その性欲ゆえのトラブルから法師になり、たった一度、十代の孝謙天皇の笑顔に出会ったことで運命がガラリと変わる。性欲を抑え、十年に及ぶ山業に耐え、女帝のことだけを想い宮中を目指す。しかしその数十年の間に、女帝の心体を弄びその権力を利用してのし上がった藤原仲麻呂が天下をとっていた。「斃してやる。み仏に代わって。」政治と軍事すべてを握る男相手に、道鏡は戦いを決意する。女の人にはあまり理解されないであろう、男の純愛物語。男の恋なんて逆恨みと同じ、思い込み。ただ人生を賭けちゃうだけ。
2017/09/09
matsu0310
☆☆☆
2010/11/23
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