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弓削道鏡 下

弓削道鏡 下

弓削道鏡 下

作家
黒岩重吾
出版社
文藝春秋
発売日
1992-07-01
ISBN
9784163133102
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弓削道鏡 下 / 感想・レビュー

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道鏡は女帝を守り、吉備真備の助けを得て宿敵・藤原仲麻呂をついに倒す。女帝と結ばれた道鏡は出世し、法王となるが、いつの間にか無かったはずの権力欲に気づく。贅沢とともにあれほど辛い修行をして得た法力も弱ってきていた。歴史通りの結末に向けて進むが、女帝と道鏡の愛情は変わらない。愛情だけ変わらず、そのほかの心や体はどんどん年老いていく。愛を交わしながら腐って朽ちていくような様子は、美しいようにもみえるが決してそうではなく、悲しくなまなましいと言うべきだろう。

2017/09/11

助作

正直あまり古代史について理解も興味もなかったのですが・・・。資料も少なく作家の力量で補う部分が大きいだけに黒岩先生の力量には感服させられるものがありました。歴史として歪め伝えられているものより、より真実に近い!そう思わせる内容だし、その方が自然だと感じました。

2012/11/21

matsu0310

☆☆☆和製ラスプーチン道鏡の真実とは?真摯さはまいど十分な黒岩センセイです。こういった後の権力者から忌避されたりするヤツの話の方が、祭り上げられるヤツの話より断然興味深いやね

2010/11/23

1131you

道鏡がスキャンダラスな生臭坊主じゃなくて僧侶としての力を持ち終始仏に仕えているのが良かった。称徳も決して色ボケ婆ではない。まさにこういう道鏡が読みたかった。最後まで道鏡に影響を与えた円源のキャラが良い。円源の元から羽ばたいた道鏡と道鏡に安らぎを見出した称徳という二つの師弟関係が対称的

2022/05/27

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