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女ざかり

女ざかり

女ざかり

作家
丸谷才一
出版社
文藝春秋
発売日
1993-01-10
ISBN
9784163136806
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女ざかり / 感想・レビュー

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matsu04

大手新聞のやり手女性論説委員の書いたコラムに、政権トップが噛み付き新聞社の経営陣に圧力をかけてくるが…。物語自体も面白いし、ストーリー展開と直接関係ない場面(そうしたシーンが圧倒的に多い)でのインテリ・知識人たちの軽妙洒脱な会話も楽しめる(再読)。

2016/07/02

タカオ

主人公の南弓子は、女性論説委員。書いた論説がもとで、会社から配置転換されそうになる。それを阻止すべく、彼女に魅せられた男たち(みんな有能)や、家族とともに八方手を尽くし、最後は大御所と相対する。南弓子の伝手が各界の大物ばかりで、読んでいてちょっと引きます(笑)物語が進むにつれてどんどん偉い人相手になっていって、会社の人事の問題にしては随分大げさなと思わないでもなかったですが、ストーリーはなかなかおもしろかったです。本編に絡みつつ、途中途中で出てくる、日本社会の贈与論みたいな考えもおもしろいです。

2016/01/23

徳田隆志

抜群に面白い小説だった。この本に出会えたことを素直に喜びたい。文章のリズム、物語の構成の良さはいうまでもなく、随所にちりばめられた言葉遊びや雑学など、読者サービスも素晴らしい。旧仮名遣いも柔らかく、実に魅力的。この著者の本を全て揃えたくなった

2013/02/27

tegi

浦野にゲラゲラ笑いながら読む。古色蒼然、ときどきピントはぼやけるけれども、最後のホテルの場面など、まさしく文学宇宙を数行・数頁にきゅっと押し込めた茫洋とした魅力があり実に楽しい。講談調の文体もいいですね。

2013/01/05

とも

数十年前のベストセラー。いつか読んでみたいと思ってました。読んでよかったと思う面白さでした。和田誠さんの装丁も納得。

2021/09/19

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