KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ダメージ

ダメージ

ダメージ

作家
ジョゼフィン ハート
Josephine Hart
田口俊樹
出版社
文藝春秋
発売日
1993-03-01
ISBN
9784163138206
amazonで購入する

ダメージ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

竹園和明

あるパーティで出逢った若い女アンナに一瞬にして魂を奪われてしまった医者で国会議員の主人公50歳。そんな折、息子から紹介された彼の新しい彼女は、背徳の関係を続けるその愛人アンナだった。二人は結婚に向けて歩み始める。今のままを望むアンナの狙いは何か。そして彼女に魅了されつつ葛藤の日々を送る主人公を待ち受けていた結末は…。心に深い傷を負った過去を背負いながらも生きて来た若い女と、順風満帆な道を歩んできた紳士。ダメージという共通項から2人が歩む“その後”の対比が容赦ない。エリートでも転落は一瞬。恐ろしい物語!。

2018/04/15

hikarunoir

地位を得ても人生を偽ったまま来たありがち人間が、真のファムファタルに代償を支払わされ、真実を生きた。単なる破滅とも違い、映画とも違う。

2016/06/21

pastis56

最後の最後の場面に全てが凝縮されていた。アンナはダメージから回復し、主人公の「私」は完全にダメージを負ってしまったように思えた。映画は見ていないが、映像表現しやすい話に思えた。「私」と同じ境遇に今までもそしてこれからもあわないでいた方が幸せかな。

2014/08/05

c3po2006

★★★

2023/12/03

やまはるか

 文中に出てくるダメージの言葉を拾いながら読んだ。「ダメージ」は、主人公や登場人物たちが被った影響として記されているが、再三現れるために、「ダメージ」を志向する作家の意図、作家の存在を感じた。作家によって物語がダメージを受けていると言っては言い過ぎか。予定調和が見え隠れする気もした。

2018/07/06

感想・レビューをもっと見る