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骨は珊瑚、眼は真珠

骨は珊瑚、眼は真珠

骨は珊瑚、眼は真珠

作家
池澤夏樹
出版社
文藝春秋
発売日
1995-04-01
ISBN
9784163154800
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骨は珊瑚、眼は真珠 / 感想・レビュー

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あつひめ

2年ぶりに再読。人が究極の孤独に陥った時の心をなぞらえているような気がした。何度読んでも「最後の一羽」は目に情景が浮かんでしまい苦しくなる。時々恐ろしいほどの眠気に誘われることが私にもある。もしかしたら、自分の知らない世界で自分と言うものが何か行動を起こして体だけがそこに横たわっているのではないか?なんて小説読み過ぎのような気持ちになることもある。いつの間にか物語の中に引きいれられてしまったような感じがする作品の並びだった。

2012/09/02

あつひめ

肌がゾワゾワとあわ立つ・・・そんな作品が多かった。何かを伝えたい・・・そういう目に見えないものからのメッセージみたい。タイトル作品の骨は珊瑚、眼は真珠・・・からだが徐々に煙と粉になっていく・・・心も霧のように薄くなっていく・・・だけど、妻を愛する気持ちだけはいつまでも妻のそばでバリアのように覆っていそうで・・・。最後の一羽・・・胸が締め付けられるような切ない場面が、北海道の大地のスクリーンに映るような気がした。とても身近に感じられる作品だった。もう少し、池澤さん調べをしてみたい。

2010/12/03

ステビア

これも味わい深い短編集だ。この清純さがいいんだよね。

2014/04/24

Gotoran

池澤夏樹が醸し出す9つの短編。淡々と進むストーリー、決して派手さはない、然程、読むのに時間は掛らない。寂しさ、儚さ、孤独を感じさせてくれる表現描写。暫しの間、読後感に浸っていると、何処からとなく行間から、静けさと(人と自然に対する)優しさが漂ってくる。独特の透明感で語りかけてくれる著者の世界が心地よい。特に、「アステロイド観測隊」、「最後の一羽」、「骨は珊瑚、眼は真珠」が好み。

2012/01/18

fubuki

【図書館本】最初から難関で挫けた・・そうは言っても全部読み終え、こういう話を書く人だったのかと知る。初読み作家ではないのに。「死」を意識した作品が多かった。生き物として普遍的なことではあるけれど、読後感としては、気持ちの落ち着くところがない。その中でも「パーティー」は気になる話だった。

2024/10/02

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