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彩月: 季節の短篇

彩月: 季節の短篇

彩月: 季節の短篇

作家
高樹のぶ子
出版社
文藝春秋
発売日
1997-08-01
ISBN
9784163171500
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彩月: 季節の短篇 / 感想・レビュー

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棕櫚木庵

季語を表題とする12の短篇集.ただ,季語や12の月を強く意識させられるということはなかった.しかし,だから面白くないということではない.味わいの違う12篇.▼一番印象的だったのは,「月日貝」.徐々に記憶を失ってゆく妻.やがては赤子に戻り,身の回りのことさえできなくなると診断され,そうなったら故郷の崖の上から落としてほしいと夫に頼む.いよいよ記憶が怪しくなった妻を夫は故郷に連れ帰る.願いをかなえるかどうか決めかねたまま・・・.大切な人との別離の哀しみ.その一つの形.→

2021/07/06

星落秋風五丈原

書道家持月波琴から店で働きたいという若い女性・添田和歌子を紹介された拳。和歌子からのアプローチをそれとなく感じとっていた拳は、妻不在の夜に彼女から誘惑される。はねつけた翌朝、家から雛が消えていた。「雛送り」妻が惚けてしまう前に、自分を殺してくれと夫に頼む。迷う夫の前で妻は夫婦貝ともいう「月日貝の事を口にする。「月日貝」

2003/04/26

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