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結ぶ

結ぶ

結ぶ

作家
皆川博子
出版社
文藝春秋
発売日
1998-11-01
ISBN
9784163181608
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結ぶ / 感想・レビュー

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Aya Murakami

東京創元社 文庫創刊60周年フェア対象本。 煙の話がなぞなぞ遊びのような感じでした。足が見えた描写の段階で(まさか殺人事件?)なんて思いましたが足は7本…。そうか…生身の足ではなかったのですね…。生身の足ではないとすると何の足か?それは本作を読んで答えを見つけてみよう!

2019/08/12

YM

読友さんの感想より。皆川さんは「蝶」に続いて2冊目。作風は何となく分かっていたけど、この悪い夢をみてるようなとこが好き。ただ表題作「結ぶ」はちょっと次元が違う気がした。1行目、書き出しからぐいっと掴まれて、途中ちょっとユーモア交えながらも、なんかグロいぽいことを丁寧に丁寧に綴る。誰が?なんで?どこを?なんのために?もう気になって目が離せない。そして見事な切れ味の終わらせ方。あー置いていかれたー。さいこー。

2014/12/24

つらら@道東民

皆川祭り4。死の気配が漂ってくる短編集。同じ死の気配でも小川洋子だと明るく透明ですが、皆川先生だと暗い穴の淵を覗いているような気がする。好きなのは「水色の煙」「城館」「空の果て」「川」「心臓売り」。グロさ強めの「花の眉間尺」も印象的だった。皆川作品の中では、好き嫌いが大きく分かれる作品だと思う。私は好き。

2013/10/21

ヒロくま

幻想的で詩的そして静かな怖さがひんやりと迫ってくる感じ。物語に悪酔いしてクラクラしても、また欲しくなり次の物語へと読み進めた不思議な短編集でした。

2018/10/14

えも

14編の幻想短編小説集。「水族写真館」「火蟻」「蜘蛛時計」「心臓売り」といった、この世ならぬ題名が並び、「幻想」を通り越して、不条理な、シャガールやデ・キリコの絵画のような、夢の中と同じ論理に支配される、妖しい異界の物語が紡がれる■これがきっと、出版側のくびきを解かれた、自由な皆川博子の世界なのでしょうねえ。

2016/01/30

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