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イントゥルーダー

イントゥルーダー

イントゥルーダー

作家
高嶋哲夫
出版社
文藝春秋
発売日
1999-04-01
ISBN
9784163185101
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イントゥルーダー / 感想・レビュー

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りちゃ

「あなたの息子が重体です」と、突然の電話で知らされた息子の存在。戸惑いながらも、息子を知ろうとする羽嶋。果たして事故だったのか、息子の本当の顔とは?見えかくれする原発の影。一個人では何もできないのか...。虚しさが残る読後感。終始、堅苦しい印象だった。

2019/08/29

ペカソ・チャルマンチャイ

先に作者経歴を見たので、最初は逆の立場の話だと思っていました。こういうこと実際にありそうですね。原発事故の後だけに、より真剣に考えさせられます。

2015/01/30

k-katayama

科学の進歩とそれを利用した経済発展と、ひとは常にそのはざまで揺れ動き、自己の欲求に負けて金儲けに走ってしまう。地震国に原発を持つことの危険性が、この作品を通して語られ、まさにそれが現実の悲劇となって、今の日本を席巻している。資源のない日本にとって原子力は非常に魅力的な資源であるには違いない。しかし、それを安全に利用できるまで、しっかりと研究しその上で生かして活用する、それが、この国の将来を担う人間の大切な使命であるはずだ。科学の進歩は必ず人間を幸せにするものでなければならない。自明のことを再度確認!!

2015/09/26

つちのこ

人類の終焉へと向かっていく巨悪の行為に対して、それを阻止しようとする主人公の正義はこの作品のテーマのひとつ。 父と子の話は今更かもしれない。しかし、23年を経て突然現れた物言わぬ息子に、最初はとまどいながらも次第に父性が目覚めていく主人公の姿は、違った形でのひねりがある父子の設定である。それだけに新鮮さを感じた。また、背景になっているスーパーコンピュータや原発の世界は豊富な知識をもって描かれているのは明白であり、その犯罪が絡む恐ろしいまでの深淵を垣間見せてくれた読者サービスに拍手。(2000.6記)

2000/06/16

ありん

東日本大震災の前に書かれた物でまるであの震災があり、原発がメルトダウンを起こすことを知っていたかのようだ。パソコンに秀でた青年の死が事の始まりだった。父を知らず育った彼は父と同じ道を進む。

2022/05/27

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