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最後の息子

最後の息子

最後の息子

作家
吉田修一
出版社
文藝春秋
発売日
1999-07-01
ISBN
9784163185705
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最後の息子 / 感想・レビュー

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ぶんこ

「最後の息子」「破片」「Water」の3編。 こういった本を読むと、つくづく男の人の事は判らないと思いました。 ひものような主人公も、ストーカーのような岳志も判らなすぎて怖かったです。 「Water」の若者達でやっと息がつけました。 吉田さんの作品は私にとって好きと苦手が分かれるようです。

2015/09/15

テクパパザンビア

面白かった。三作とも深くて切なくて懐かしくて少年から青年になる時期の話で良かった。最後の息子は重く、破片は深く、ウオーターは水々しくて良かった。吉田修一は良いですよ。

2019/08/26

Satomi

「最後の息子」「破片」「Water」の三作品。吉田修一さんデビュー作品にして既に確立された世界観。当時から吉田修一はやっぱり吉田修一だった! !オカマの閻魔ちゃんと、そのヒモ。未知の領域のはずなのにいたって平凡な日常。その日常の中でハッとする言葉の応酬 。閻魔ちゃんの置き手紙、「最後の息子」その意味。流石!!

2014/10/23

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

「最後の息子、破片、Water」の全3話。「最後」は以前に撮影したビデオテープをひたすら見続ける話。閻魔ちゃんが良い人過ぎる!読み終えた後にタイトルに込められた意味を考えると何だかシミジミしてしまいました。この話で第84回文学界新人賞を受賞しています。「破片」は夏に実家に帰省した時の話。岳志が家を改築するシーンがなんだか怖かったです。「Water」は大会に向けて勤しむ水泳部員の話。私も高校時代は水泳部だったので、妙にプールが恋しくなりました。★★★

2011/12/11

表題作の「最後の息子」と他2篇。身近な人を亡くし、それでも毎日普通に過ごしていく生活。彼らの日常には始終切なさが漂っていて、それは身近な人の死が関わっているかといえばそうではない時もある。心に少しだけ空いた隙間に、物語から切なさが流れてきて、どうしようもなく悲しくなった。最後の物語は高校水泳部の青春小説だったけど、やっぱりどこか切なくて。号泣するほど感情が動くわけではないけれど、気づいたら涙が出ていたくらいのちょっとした感傷が胸を浸していくような短編集だった。★★★★★

2020/10/14

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