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午前三時のルースター

午前三時のルースター

午前三時のルースター

作家
垣根涼介
出版社
文藝春秋
発売日
2000-04-01
ISBN
9784163192505
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午前三時のルースター / 感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

垣根さんの文章から、ベトナムの街のざわざわした喧騒や、つんと鼻につく匂いを肌で感じ取れた。クライアントに頼まれ、クライアントの孫・慎一郎と共にベトナムを訪れた長瀬。4年前行方不明になった慎一郎の父を探す4日間の旅は、たった4日とは思えない位、謎が謎を呼ぶスリル満点の展開で面白かった。話の流れも軽快で読みやすい。垣根さんは『光秀の定理』も面白かったけれど、このデビュー作も読ませてくれるもので、他の作品も読んでみたくなった。それにしても、長瀬はカッコよすぎ。長瀬の物語もまた読んでみたい。

2019/02/18

オーウェン

旅行代理店勤務の長瀬は失踪した父がいる慎一郎と共にベトナムへと向かう。 現地住民をガイドにするが、そこには意外な真相が。 ミステリの部分もあるが、ベトナムに舞台が変わってからの高揚感は垣根さんらしい描写で新鮮味が。 徐々に父親に近づいていく中で、語られる真相。 ここに対しては新味がない回答だったが、ベトナムでの旅を得て、慎一郎がどう変わっていくかの未来を予見させる終わりだった。

2020/12/25

星群

ー動かせる明日にこそ、煌めきがあるーこの本が、垣根さんのデビュー作だったんですね。それを感じさせない読みやすい文章体で、話の内容にも惹き付けられました。それにしても、彼は随分なモノをしょいこんでるんですね、生まれた時から。今回の出来事は、彼にとってどんな変化に繋がったんだろう。また、彼が出てくる作品があるみたいなので、読んでみたい。午前三時の“ルースター”は、一番鶏だったんですね。

2014/08/10

ももかさん

垣根涼介さんのデビュー作。少し前のベトナムが舞台。主人公が出来る男で協力者も都合良すぎる感はありますが、テンポよく面白かった。組織のボスの正体は想定どおりでした。そもそもの黒幕はかなり無理矢理感が…。

2015/05/23

みさどん

読みやすくて他の本を置いて一気読み。全てを請け負う主人公が肝が据わっていて、場慣れしていて、行動力があってと、一介の会社員にしては出来過ぎ。これくらいないと異国でのトラブルには対処できないってことだろうけど、まるで探偵みたいだった。亡くなったはずの父親探しは、頭が切れる父は、信頼できる息子との離別を何らかの形で痕が残せたはずだし、出会った後の二人の関係があまりにもあっさりしているところが残念。でもすごく楽しんだのだ。ヒートアイランドシリーズを読了。これを先に読めばよかった。

2019/09/06

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