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ぬかるんでから

ぬかるんでから

ぬかるんでから

作家
佐藤哲也
出版社
文藝春秋
発売日
2001-05-01
ISBN
9784163200507
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ぬかるんでから / 感想・レビュー

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踊る猫

佐藤哲也氏の作品はさほど読めていないのだけれど、奇抜な発想をしかし確かな筆力で大袈裟に真面目っぽく語る(褒め言葉のつもりです)ところが独自の恐怖と笑いをもたらすのではないかと考えている。それはこの短編集でも例外ではなく、バカバカしいとさえ思われるシュールな世界を強烈な筆力で語るその技巧にやられてしまった。笑いをもたらす、というところが重要である。この短編集の世界はコントを楽しむつもりで読まなければ分からない部分も多々あるのではないか。「妻」が重要な存在として現れるところが『妻の帝国』を想起させられ興味深い

2017/01/09

ペトロトキシン

面白かった作品もあれば、微妙にわからなかった作品もあり。不条理を楽しむ作品集なのだと思います。妻に対する愛情が感じられるような…。ぬかるんでからは、キリスト見たことないけど、もしかしたらこんな感じの人だったのかもしれないと少し思いました。

2015/11/06

ミツ

表題作含め13篇を収録。どの作品もハズレなし。久々の良い奇想小説集。春の訪れを告げる巨大ムカデに大山椒魚の生皮をかぶった怪人、ひたすら茶を淹れる有翼の猿にヤモリのカバ、つっこみ不在のまま内田百間ばりのシュールかつナンセンス、時々下劣なギャグの連続に困惑しながらも読み進め、やがて考えるのをやめてみるといつのまにか病みつきになってしまっていた。町田康ばりの頭でっかちダメ男の私のどんな怪異にも動じないすっとぼけた態度のおかげで、グロテスクホラーな状況なのに笑えてしまうという奇妙な感じを味わえる。良作。

2014/03/10

えも

何とも奇妙でシュールな短編集。前半は妻の、後半は父親の話が多いような、しかし何の寓意かはっきりしないし、叙情的な部分が少ないせいか、余りのめり込めなかったな。

2016/06/17

仮ッ子

うーわー、すごいこれ、面白い!素晴らしく気に入った!何処に辿りつくか分からない、不思議世界の数々・・・

2009/04/17

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