蜻蛉始末
蜻蛉始末 / 感想・レビュー
ゆき
人の下敷きになっていく人。歴史に名を残す人。光と闇と。幕末から維新、明治へと偽札事件の真相。
2015/08/10
藤枝梅安
幕末から明治にかけての混乱期を生き抜いた二人の男を通して、 利用する側とされる側が入れ替わる激動の時代を描いている。 この時代の人々のエネルギーを感じさせるとともに、政治家や官僚と庶民の生活と意識のズレを的確に描いた作品である。
2009/08/30
りらりら
幕末から明治へ 時代の表と裏、人の表と裏を表を蜻蛉(トンボ)とするなら、裏ははかなくふらふらと飛ぶ蜻蛉(カゲロウ)にたとえた時代小説。北森作品を代表する作品だと思います。
2016/08/18
tora
亡き北森氏の作品。主人公を始め長州藩が舞台の作品であるが北森氏が山口県出身と知り納得。得意の維新明治期の作品だけ合って主人公の藤田、井上馨などとの絡みで非常に読み応えのあるミステリーとなっている。主人公とその影となって生きる者の愛憎。実際にあった謎に満ちた贋作事件であるが案外こういう事もあるかもと思わせる作品となっている。暁英が絶筆となってしまったがもっともっと幕末維新期の北森作品が読みたかった・・・残念
2010/07/19
djebel
北森鴻さんの時代小説。他の作者と一味違って面白かったです。「とんぼ」迫力がありました。
2010/02/18
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