転がる石
転がる石 / 感想・レビュー
いろは
「貧シク赤ク胸悪ク」は、小説家の絶対条件らしい。偉大なる作詞家だった阿久悠さんが、本を描くとどのような作品になったのかと思って読んでみた。実に男臭い青春物語で、男女の物語だから結構な卑猥さもあった。主人公の青雲草介を取り巻く登場人物がとてもユニークで面白かった。友人の赤井健が自称「天才」で、病的と思えるほどの放言癖と虚言癖があり、ナルシスト(サイコパス?)。青雲草介は、赤井健と接吻して勃起までするが、女性とは勃起しても肉体関係を持たない。そういう人間も物語も単純ではないところが、この作品の面白さだと思う。
2018/03/05
takao
ふむ
2024/03/20
織田陽平
かの名作詞家の自伝的小説。 なんかもう、むず痒く切な甘酸っぱいあの頃な雰囲気がたっぷり。 章ごとに時代が少し進んでいってるの島耕作的な展開で、シンプルに楽しめた。 古き良き昭和の青春。
2021/02/26
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