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波のうえの魔術師

波のうえの魔術師

波のうえの魔術師

作家
石田衣良
出版社
文藝春秋
発売日
2001-08-29
ISBN
9784163202808
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波のうえの魔術師 / 感想・レビュー

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はじめさん

石田衣良初期作品。大学卒業後、パチプロとして生計をたてる青年が出会った老人。裏社会にも顔が利くが、武闘派というよりインテリ系…なにを見込まれたのか、周りの新卒給与と比べても破格のサラリーで雇われ、老人とともに、凪いでいたかと思えば嵐となる株式市場(マーケット)という海原へと漕ぎ出す。独自の相場観を身につけたところで、老人から明かされる計画…カネで泣いたものを救済するのはカネだけか。開戦するマナー・ウォーズ。正規のビッグウェーブにノるしかない!/ 劇中は1998年。まだサブプライムやNY自爆テロもない世界。

2023/05/27

メルト

謎の老人に株式投資のいろはを教えられた青年が、老人と共に知略を巡らせて銀行を転覆させる、という物語。題材だけみると池井戸潤あたりが書いていそうな感じだけど、キャラ設定のバランス感覚で明るくポップに仕上げていて、たしかに石田衣良の物語になっている。個人的には銀行員の女性との(逆ハニートラップの)恋愛のパートがすごく良かった。とても面白いし勉強になるのだけど、株式投資のハラハラ感をもう少し感じられたらとも思った。

2022/02/27

tommy

石田依良さん 初読了 結構昔の作品ですが嫁に勧められ読んでみた 主人公のフリ-タ-が謎の投資家 小塚老人の手伝いからマ-ケットの魅力に取りつかれていく様はなんかワクワクした しかし無気力なパチプロフリ-タ-を一目見るだけでできる奴と見抜く小塚老人のガラス玉の眼力は凄いな~と感心 最後は、小塚老人にハメられたように刑務所送りでとんでも無い目にあわされますが最後は小塚老人の計画通りにハッピ-?におわり 白戸君のその後が気になるな~

2013/09/22

なつ

株のお話し。数字に弱い私はチンプンカンプンでしたが、それなりに面白かった。

2017/07/28

みさ

タイトルが実に秀逸な一作。FXや株取引で儲ける人も身を亡ぼす人もいる中、リスクヘッジの意味だけでなく精神的な意味として、「欲望をコントロールする」というのは実に金言。銀行という大敵を目の前に株を武器にアングラに戦っていくのにはらはらする。主人公の変貌ぶりも含めて面白い小説だった。

2023/03/31

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