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蒼龍

蒼龍

蒼龍

作家
山本一力
出版社
文藝春秋
発売日
2002-04-01
ISBN
9784163208602
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蒼龍 / 感想・レビュー

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マッピー

5つの短編を収録。読んでいるうちに、泣きそうになる。どれも単純にハッピーエンドだったり、悲劇だったりするわけではない。辛い気持ち、楽しい思い、悲しみ、いろいろまじりあった感情が、なぜか「泣きそう」を連れてくる。表題作は、何度も投稿しては落選を続けた著者ならではの作品。主人公の心の動きが実に説得力を持って迫ってくる。面白かった。好きなのは「長い串」。土佐藩士が天領で相撲試合を行ったことが大目付の耳に入った。こんにゃくを三角に切って串に刺しておでんにする。その串が、藩の危機を救うのだ。うん、これはいい話だぞ。

2019/04/19

藤枝梅安

オール読物新人賞を受賞した表題作のほか、平成13年にオール読物に発表された4編をまとめたもの。  表題作の「蒼龍」は大工の弦太郎が貧乏暮らしから抜け出すため、瀬戸物屋の茶碗の柄の公募に応募する話。  作者自身が投稿を続け最終選考で落選した経験を持ち、それを基に書いたものだと思われる。  他の作品もそれぞれ町人や下級武士の日々の努力を描いた作品である。

2010/01/04

Hisako

短編集であった。

2016/02/04

のりこ

どの話もピリっとして、あとはしみじみとした短編集。町人話、武家話と、うまく混じって、読みやすい。安心の一冊。

2015/12/23

pin

江戸の人々のきりっとした心根が好きです。

2008/08/12

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