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黒焦げ美人

黒焦げ美人

黒焦げ美人

作家
岩井志麻子
出版社
文藝春秋
発売日
2002-09-01
ISBN
9784163212906
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黒焦げ美人 / 感想・レビュー

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ちょん

大正時代の不思議な物語。終始、色あせた空気の中で話が進む感じ。岡山弁がいい。

2016/11/15

そのぼん

とても不思議で不気味で淫靡な雰囲気の作品でした。大正時代、とある殺人事件の被害者の妹の目線で進んでいきました。 なんとも形容し難い空気感が作品の味わいになっていたと思いました。

2012/06/09

花々

良かった。岩井さんのお話しの登場人物は、皆どこか不幸で悲しい。悪ぶってみても、心は純粋で一途。その想いは各々、伝わることなくすれ違い合う。淫らな描写があっても、裏切りの描写があっても、なぜか登場人物たちに同情してしまい憎めない。純愛要素は皆無なのに、読めば読む程に純愛を感じて切ない。大正~明治の時代設定も良い。

2016/05/12

星落秋風五丈原

大正初年に実際に起こった事件をもとに描く岩井版「冷血」。女学校に通う晴子の家は、一回り近く年の離れた姉の珠枝が妾稼業に精を出す事で、暮らしが成り立っていた。13.、4の頃から金を持った男を嗅ぎ分けて近付き、手練手管で篭絡して金を引き出させる才に長けていた珠枝は、資産家の尾崎に囲われている。尾崎が不在がちなのを良い事に、東京の大学を出ながら定職につかずぶらぶらしている大橋や、地元中学の音楽教師の藤原など、粋人・遊び人達を引き入れて淫靡な宴が繰り広げられていた

2002/10/04

ma_2

「岡山女」に通じる、明治天皇の崩御後の混沌とした時代背景に実在の残虐な事件を志麻子テイストで味付けしているがイマイチであった。この妾業をしている姉と聡明で冷静に観察する妹の合体が「岡山女」の隻眼の占い師であろう。「岡山女」は好きな作品で★4つだったが、「黒焦げ美人」はストーリーテラーとして登場する妹が語る犯人像に焦点を向けているが、これがつまらない原因かと。

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