魔―本格ミステリ・マスターズ (HONKAKU mystery masters)
魔―本格ミステリ・マスターズ (HONKAKU mystery masters) / 感想・レビュー
ぐうぐう
『私立探偵飛鳥井の事件簿』としては三冊目となる『魔』は、文藝春秋社80周年を記念して始まった本格ミステリ・マスターズの一冊として刊行された。掲載誌は「別冊文藝春秋」である。純文系「海燕」、エンタメ系「小説すばる」、そして総合文芸誌「別冊文藝春秋」と、ジャンルの違う小説誌に掲載が可能なのは、このシリーズの多面性による。ハードボイルドであり、社会派小説であり、そして本格ミステリでもある『飛鳥井の事件簿』は、だからこそ、野心的なミステリと言えるのだ。(つづく)
2017/11/27
山崎にう
笠井潔は初読。中編2編。ハードボイルドはあまり読んだことなかったので新鮮な印象。特に文章に「私」を使わないところ。藤原伊織と印象が似てるが、こちらの方が推理小説的。巻末の評論とインタビューの専門的すぎて訳の分からないところは本当に頭を抱える。てつがく…?
2016/04/05
あおさわ
初笠井先生でしたが飛鳥井シリーズ第三作。らしいですね;どんでん返しもあり普通に楽しめました。少し薄味なハードボイルド。
2011/02/13
あんすこむたん
この著者の本をはじめて読みました。なかなか。後についているスペシャル・インタビューで「小説というのは、象徴的に二十歳を主要なターゲットにするジャンル」という所が印象に残る。
2012/03/18
コマンドー者
笠井氏のハードボイルド風本格ミステリーシリーズの飛鳥井ものを中編2編とインタビューなどを含めた作品。 衒学趣味が強くライト層にはとっつきにくい作品が多い笠井氏の作品の中ではこのシリーズは現実の社会問題を取り入れたストレートな作風で初心者にも読みやすくお勧めである。
2019/03/03
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