クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ / 感想・レビュー
遥かなる想い
2003年このミス国内第七位。 日航の御巣鷹山墜落事件を題材に、著者が、上毛新聞記者時代に経験した体験した内容を長編にしたもの。横山秀夫というと警察小説のイメージが強いが、新聞社の中の人間関係、緊張感を思いを込めて描ききっている。どうでもいいことかもしれないが、「大久保赤連」世代というのは本当にあるのだろうか。人が何を矜持に生き、何に拘りを持ちながら生きていくのか考えさせる本であると思う。
2010/06/13
文庫フリーク@灯れ松明の火
『64』読了時、読み友さんよりおすすめ頂いた作品。85年御巣鷹山日航ジャンボ機墜落事故を、テレビ等でリアルタイムに見た者としては、犠牲となられた方々への追悼、遺族の方へのお悔やみの念が先に来てしまう。横山さんが上毛新聞社の記者時代に起こった死者520名・未曾有の大事故の取材体験が基となっていると聞く。警察と新聞社という違いはあれ、組織内の駆け引き・軋轢の中、熱い意志と激しい言動の応酬に『64』の萌芽を感じてしまう。仕事と家庭、親友との登山。衝立岩のクライミング描写が優れているのは漫画『PEAK!』の→
2013/08/21
こうじ
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5/5 凄く面白かった!山より海が好きなので抵抗感あったが、中盤から引き込まれてしまった。記者達は仕事に対する熱意が凄いね!下りるためにのぼるんさ、小さい命、大きい命、心に響いたなぁ〜^_^また、ポケベルが懐かしい〜(*^_^*)
2015/06/18
Natsuki
1985年に起きた御巣鷹山の日航機事故をめぐる、地元新聞社「北関東新聞」の闘い。あらゆる人の想いや思惑が入り乱れ、文章から立ち昇る熱気のようなものに、息苦しささえ感じるほどでした。日航機事故の全権デスクを任されたことで、果たせなかった安西と悠木の衝立岩登攀。事故から17年後、安西の息子と挑む衝立岩と事故当時の記憶が絡み合いのぼり詰めていく様、その途中で吹き込む一陣の風は見事でした。あれから30年近く経ち、先日TVでの特番も拝見しましたが、決して忘れてはならないと強く思いました。
2014/09/04
takaC
病床にて単行本で再読。やっぱり大好きだなこの話。クライマーズ・ハイ状態が悪い方に作用して瀕死の負傷事故につながってしまった悪いクライマーの見本の自分なので反省と後悔の念も込みで高評価してるかもしれないけど。成行きで映像版も佐藤浩市主演、堤真一主演共にみたことあるけど、小説の方が良い。
2011/05/28
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