花の雲
花の雲 / 感想・レビュー
ジュースの素
沢野さんの文章には哀愁がある。住まいである多摩丘陵の周辺の自然と暮らしをしみじみと描いていて また木や鳥の名前に詳しいので余計に文が澄んで見える。8つの短編だが 出会った女性との関係・・・いいのかな?と思えるものもある。(笑) 最後の章の、山で命を落とした仲間の話は胸を打つ。息子も山を好むようになってよかった。
2015/09/24
りょうけん
☆☆☆☆☆5つ 「谷戸のアトリエ」という短編から始まる。 沢野ひとし サーノ画伯は本来は小説書きではない。画家=イラストレータ描き人である。 あの有名(か?笑)な、「本の雑誌」の表紙などの特長あるイラストを、創刊号以来づっと一人で黙々と描いてきた人なのだ。 そうなのだ「本の雑誌」の独占である。 本の雑誌といえば、今をときめく「本屋大賞」の総本山だぞぅ。 今どき「本屋大賞」さえ採ればベストセラー間違いなし!と言われたあの・・・あ、いや違ったそういうお話ではなかったのだった。すまぬ。 沢野ひとしの本業は
2015/01/08
涼
季節を通じて目に映る自然の風景や出会いと別れが織り成す人との縁が読んでいて心にその情景を浮かび上がらせるかのような情緒豊かな読み易く丁寧な文章で書かれていて、どことなく寂しい感じもするけれど大変面白くて引き込まれた。
2014/07/22
たっけ
図書館本。静かな落ち着いた文章に好感が持てます。本職はイラストレーターだそうですが、そのためか、客観的主観表現(?)でちょっと遠くを見るような雰囲気がいいですね。次は「転校生」を読んで見ようかしら。
2022/09/04
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