二人道成寺 (HONKAKU mystery masters)
二人道成寺 (HONKAKU mystery masters) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
探偵今泉その5。このシリーズの中で一番良かった。続きはないようですがこれで完結?
2017/10/15
Natsuki
梨園が舞台のミステリー。歌舞伎の演目と役者の世界を垣間見ることができて興味深い☆過去と現在を交互に進行させながら真実にたどり着くまで。かなりたくさんのカードを読者に見せながらも、見えそうで見えない真相。その鍵を手にする瞬間がちょっと呆気ない気もしましたが(^^;読了後、全てを知った上で読み返したくなりました。歌舞伎「摂州合邦辻」の予習にもなりそうです♪近藤史恵さん、いろんなシリーズを持っていて幅広い作家さんですね( ☆∀☆)
2017/05/05
文庫フリーク@灯れ松明の火
しくしく。『ねむりねずみ』が先だったのね。しく三十六計読まずに如かず。誰が犯人か、と云う意味では軽めの印象。しかし『玉手御前は俊徳丸に、本当に恋していたと思う?』を謎とすれば〔野崎村〕お光の『嬉しかったはたった半刻』・玉手御前の『いつか鮑の片思い』全く異なる解になるような。目覚めぬ玉手御前・美咲の、己を〔蹴殺す〕ような情念。女性にかなわぬ、と語る芙蓉と菊花の歌舞伎女形ふたり。おそらく国蔵も同じ想い。それすらも芸の肥やしとするのか。馴れ合う事を嫌い、好敵手として切磋琢磨するふたりの役者。→続く
2011/02/21
ゆみねこ
面白かったです。近藤さんの歌舞伎ものは初読み。実に引き出しの多い作家さんなのだと思いました。この本は巻末にあとがきや、スペシャルインタビューも掲載されていて、近藤さんの人となりがよく分かってお得な気分。次は「胡蝶殺し」を読まなくては!
2014/10/04
あつひめ
梨園シリーズ、第5弾。古いようで何よりも新しい世界が歌舞伎であるような気がする。あの歌舞伎座と言う迷宮の中で繰り広げられる愛憎劇もどんなドラマにもかなわないような気がする。生まれながらにして掌に消えない印をもって生まれてくるような歌舞伎役者、その星の下に生まれることが叶わず下積みからコツコツと作り上げる役者。嫉妬を心のばねにしながらみんな切磋琢磨しているのかもしれない。今回はセリフや舞台の様子があちこちに出てくるので、目の前で演じられているような気さえした。これで幕引きではなく続編も期待したい。
2011/07/01
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