幽霊人命救助隊
幽霊人命救助隊 / 感想・レビュー
紫 綺
自殺した4人の霊が、100人の自殺志願者を救助せよ、という神からの使命の下、活躍する。自殺しようとする側も様々で、多種多様、多岐にわたる苦悩を抱く。哀しみと感動の涙を止められない。少しでも死にたいと思う人は、この本を絶対に読むべし!!そして思い留まるといい。
2012/08/15
文庫フリーク@灯れ松明の火
『生きてるだけで丸儲け』浮かんだのはさんまさんのギャグ。自ら命を断ってしまった四人(死人?)が神様から提示された償い・天国行きの条件は、四十九日の間(霊から仏になる日数?)に自殺志願者百人の命を救うこと。表紙が描写通りの救助隊・腰のメガホンは必須アイテム(笑)うつ病を初め、参考文献と取材活かした重い内容をコメディタッチで軽めに。辛い時やしんどい時、現実逃避と自覚しつつ読書すること有ります。もしもここまで心が追い詰められたなら、この本読んだことで受診や相談する事へのハードルが低くなった気がします。
2012/01/31
kazu@十五夜読書会
職業・世代の違う4人の自殺者が幽霊となり、神様の使命により100人の自殺志願者を救助隊を組み救い出すというエンターテイメント小説。自殺志願者の救助という重いテーマを扱っているが、4人の救助隊がバタバタ、オタオタしながら軽いタッチで進行するので読みやすい作品になってました。救い出す工程が現実の自殺志願者に対しての対応を、良く調べて書かれているのではないか?と思います。エピローグが救助隊に対するご褒美!ハッピーエンドに上手くまとまってます。
2013/03/19
達ちゃん
昭和のギャグに笑いつつ、途中ちょっと長いな~と感じつつも最後の一人のエピソードは泣けました。それとエピローグがまた良かったです。
2017/04/22
りーぶる
自殺して天国に行けない4人がパラシュートで降りてきた神様に「100人の命を救えば天国にいかせてやる」と言われて奮闘する物語でした。なので出てくる人は全員自殺願望のある人ばかり。失恋、麻薬、イジメ、リストラ 等々・・・。なので読んでいるうちに少し疲れてきてしまいます。ですがそれぞれの人達にかけられる言葉には少しずつ説得力が出てきて、4人も一つずつ自分の犯した罪の原因に向き合っていく。最後はまぁそうだろうな・・・と思った通り涙。くすっと笑えたり、「それは違うわ」と呟いたり、忙しいままに読了です☆
2014/10/31
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