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桜花を見た

桜花を見た

桜花を見た

作家
宇江佐真理
出版社
文藝春秋
発売日
2004-06-29
ISBN
9784163231006
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桜花を見た / 感想・レビュー

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アッキ@道央民

【北海道の作家を読むコミュニティ】歴史上の実在の人物が登場してくる短編5話収録。表題作の『桜花を見た』は訳あって離ればなれになってしまった父子のお話し。この桜は春に咲く桜ではなく遠山の金さんのサクラ。なかなか会うに会えない父子のために奔走するお久美さんがなかなか洒落た事してくれるじゃない♪蠣崎波響が登場してくる松前藩が登場してくるお話しやアイヌ民族の人達が登場してくるお話しは函館出身の宇江佐先生ならではなのかもしれないですね。

2016/04/30

表題作が良い。息子と名乗りあげることにためらう英助の背を、己が罪に問われることをも厭わず行動に出る奉公先の娘お久美。その心意気を受け止めた南町奉行遠山左衛門尉景元の息子への情と、父と息子の証としてその背に背負った彫り物を見せて欲しいと願い出る英助の潔さに涙が滲んだ。

2021/07/20

さなごん

「桜花を見た」とおれんさんの話が好き。松前藩の話はいろんな物語でいろんな方向から描かれてるね

2015/12/25

星群

遠山左衛門尉景元、絵師歌川国直、葛飾北斎の娘・應爲など、江戸末期の実在した人物が登場する短編集。フィクションなんだけど、こんな風に暮らしていたのかな、と思いながら読んだ。国直と筆屋の娘の話が切なかった。途中で挫折しかけて読むのをやめようかと思ったけど、最後まで読んで良かった。『桜花を見た』と『別れ雲』がお気に入り。

2012/03/29

星落秋風五丈原

日本橋「いせ辰」の手代英助には、誰にも言えない秘密があった。それは刺青判官遠山景元の落し胤だという事。いせ辰の一人娘で足が悪いお久美が派手な格好でうろついたおかげで、とうとう英助は父との再会を果す。刺青を見せて欲しいと頼む英助。父親との生涯一度の出会いを描いた表題作ほか、北齋の娘應爲「酔いもせず」蠣崎波響「夷酋列像」歌川国直こと鯛蔵に惚れられた出戻りのれん。ところがいい仲になった矢先元の夫卯之吉がよりを戻そうと言ってくる。父もどうやら復縁を望む風である事を言葉の端々ににおわせる。

2004/07/22

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