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夏の名残りの薔薇

夏の名残りの薔薇

夏の名残りの薔薇

作家
恩田陸
出版社
文藝春秋
発売日
2004-09-25
ISBN
9784163233208
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夏の名残りの薔薇 / 感想・レビュー

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しんたろー

実験的で恩田さんらしい、不思議な味わいのミステリ…雪に閉ざされた山奥ホテルで起きる不可解な出来事と曲者だらけのグランドホテル形式…章ごとに視点も結末も変わるので頭の体操をしながら読んでいる感覚だった。随所に映画の引用のような文章が挿入されるのも混乱に拍車をかけるが、思わせぶりな雰囲気創りには一役買っているとも思えた。著者が映画『去年マリンエバートで』をモチーフにしたらしいが、未観なので意味が分からないのが悔しい。ミステリとしては閉じていないが、魅力的な作品ではある。巻末の恩田さんインタビューも面白かった。

2019/12/19

みゆ

おもしろかった~ヽ(^o^)丿 山奥の一軒のクラシックホテル。年に一度、オーナー一族の3老姉妹が開くハイソな集い。雪が吹きすさぶ中、第一の殺人が起こる。雰囲気満点、吹雪の山荘にワクワク♡ しかし章が変わり、しばらくすると『あれっ?』と思う、頁が進むにつれそれは確信に変わる『コレ、普通のミステリじゃない!!』前衛的と言うか、実験的と言うか、作者の企みに俄然興味が湧く。第二、第三とスタイルは理解するものの、どう決着をつけるのか、ラストまで楽しめました。読友さんありがとう('∇^d)☆!!

2019/11/29

だまだまこ

嘘の物語を華やかに語る3人の伯母たちとそのホテルに集まる者たち。主題は語り手を替えて、6つの変奏曲となる。誰かの死によって終わったかと思えば、次の章ではその死はなかったこととして違う展開で話が続いていく。愛情や嫉妬、興味、憎悪…色んな感情渦巻く、嵐の山荘のようなクラシックホテル。何が実際起こったことで、何が起こっていないのか?事実なのか、想像なのか?「真実は虚構の中に。真実は嘘の中に。真実は冗談の中に。」死のスパイスを交えつつ、緻密な計算の上に成り立つ恩田ワールドを堪能した。

2019/08/28

Syo

なんじゃこりゃ。 前にも読んだかも しれないような。 久しぶりの恩田陸。 舞台のような 嵐の山荘。 う〜む。

2019/01/17

ぶんこ

強風の悪天候、柱時計、姉弟の禁断愛、もう恩田陸作品のワンパターン・シチュエーション。 最初の導入部から脱力し、読みやめようと思いましたが、手元に本が無くなっているので、最後まで読みました。 やっぱり何がいいたいのか? 時系列ではない書き方、思わせぶりな書き方。 初読み作家さんの時は面白がれるのですが、何作も同じようなのが続くと、もうアップアップ。

2015/05/07

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