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瑠璃の契り: 旗師・冬孤堂

瑠璃の契り: 旗師・冬孤堂

瑠璃の契り: 旗師・冬孤堂

作家
北森鴻
出版社
文藝春秋
発売日
2005-01-01
ISBN
9784163236605
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瑠璃の契り: 旗師・冬孤堂 / 感想・レビュー

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あつひめ

骨董の世界は、まるで人の過去までも暴くような・・・見られたくない思いと見てほしい思いがない交ぜになって品物の色つやに沁みこんでいるものを表に引っ張り出すような世界のような気がした。そこまで露骨じゃないにしても、長い間そのものに宿っていた思いを引き出す貴重な仕事をする人たちの世界でもあるのかもしれない。今までに陶子に関わってきた人の過去に足を踏み入れる瞬間をともに味わったような気もした。タイトル作品の「瑠璃の契り」が印象的。硝子さんの硝子は本名なのかなぁなんてちょっと先を読み過ぎたかしら。

2012/12/29

れみ

店舗を持たない骨董商・旗師〝冬狐堂〟こと宇佐美陶子が主人公の連作短編。このシリーズを読むと、美術や骨董の世界って深入りすると恐ろしいといつも思ってしまう。テレビのお宝鑑定番組をヘェ〜と言いながら見たり美術館や博物館でガラスケースの向こうにあるものを眺めてるくらいがちょうどいい(^^;そして最後の「黒髪のクピド」に出てくる「あの人形が、なぜ作られねばならなかったのか」というところが、いかにも北森鴻さんだなあという感じ。

2014/07/16

きつねこ

読み進むにつれ、陶子さんの魅力が増してきます。北森さんがご存命だったら、硝子さんとの友情、プロフェッサーDとの関係など、もっと広がっていたのでしょうね。このシリーズは香菜里屋、那智先生のシリーズとともに何度も読み返しそうです。

2014/11/15

まさ

北森さんの冬狐堂シリーズ4作目。このシリーズもここで完結ですね。陶子のこれまでの人生が軸になって展開していくのでこれまで読んだ作品への味わいも深まるような感じがした。陶子の思いが詰まった1冊だなぁ。

2024/10/20

よむよむ

冬狐堂シリーズ第4段。いつも通りの質の高い短中編。硝子さんの過去に触れる表題作『瑠璃の契り』に出てくる切子碗。一体どんなに素晴らしいものなのか。表紙の切子の皿も宝石みたいで素敵だけど・・・そしてゾッとする人形話が2話。やっぱり人形ってコワ~イ^^;

2010/05/14

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