ぼく、あいにきたよ
ぼく、あいにきたよ / 感想・レビュー
しいたけ
私は卒論は「児童虐待」で書きました。30年程前です。『虐待する母親を孤立させてはいけない』と偉そうに書きました。仕事でも、母親にあるいは父親に、寄り添うよう心がけてきました。加虐側を責めても問題は解決しないし、それ相応のバックグラウンドがあることは周知の事実だから。それでもこの絵本は、子どもを殴ってダンゴムシにした母親に読んでもらいたい。死んで「ぼくはどうやら、もうぼくではないようです」と子どもに言わせた、収監され空を見上げている母親に、厳しくとも敢えて読んでもらいたい。救いのない、悲しすぎる絵本でした。
2016/06/16
七色一味
読破。ドリアン助川さんの別ネーム。前半の、生きる喜びを謳歌するような明るさとの陰影もきつい、腸を振り絞って出すようなこころの叫びが綴られた、悲しい絵本です。最後、それでも会いに来るのは、サガなのかなぁ。その辺りはちょっと納得できな部分ではありますが、イタイんですが、読んで欲しい作品です。
2015/04/03
かおりんご
絵本。児童虐待がテーマ。とってもヘビーで、読んでいて心がいたくなります。子供より大人向け。だけど、この本を手にするような人は、虐待しないと思うな。弱い大人です。
2014/05/24
てんちゃん
図書館で書庫から出してもらって読みました。虐待を受けて亡くなってしまった子の目線で描かれた絵本。著者の名はドリアン助川の別名です。淡く可愛らしい絵が後半は暴力を表す荒々しい色彩に変わります。読んでて悲しくて悲しくて、図書館で落涙。悲しい絵本過ぎて、子供には読ませられないし、虐待している母親に読ませるにはあまりにも強烈だし…。行き場がなくて書庫なのでしょうか。虐待によって亡くなってしまった子供たちに捧げたい絵本です。このレビューを読んで関心を持たれた方は読んでみてください。間違いなく心に残る絵本です。
2017/12/24
ann
今もどこかで、こんな状況下にいるであろう幼子のことを考えてしまう。何も出来ないことが苦しい。
2016/06/17
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