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陰陽師 瀧夜叉姫 (下)

陰陽師 瀧夜叉姫 (下)

陰陽師 瀧夜叉姫 (下)

作家
夢枕獏
出版社
文藝春秋
発売日
2005-09-28
ISBN
9784163242804
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陰陽師 瀧夜叉姫 (下) / 感想・レビュー

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れみ

安倍晴明と源博雅が登場するシリーズ7作目(の下巻)。将門の乱に端を発した物語。将門が鬼に転じていくまでの過程が辛く哀しく、またそう仕向けた人物の存在が恐ろしい。晴明・道満・保憲・浄蔵とオールスター勢ぞろい、そして博雅や俵藤太など普通の(?)人々の清々しさなど、見どころいっぱいの長編。この時代の大きな事件などをあらためて色々知りたくなった。

2015/05/14

えみ

おそろしや、将門!怨霊として実体を持った平将門、最強すぎ!そしてこんなにも忌むべき存在として将門を生み出した黒幕…最恐すぎた!それと渡り合った安倍晴明と協力者達の活躍は最高に刺激的。短編も長編もそれぞれ良いところはあるけれど、短編では制限されてしまっていた充実した怪異の背景。そして能力を最大限に活用した呪詛祓い等、やっぱり長編は面白いと思わせてくれる最高の展開満載だった。優秀な陰陽師・晴明と心優しき源博雅のコンビが変わらずそこに居てくれる安心感。どんな陰険な事件も最後は美しく終わっていくのが風流で素敵だ。

2021/08/10

Rin

【図書館】怨みや憎しみ、哀しみといった感情を利用し、人間さえも式として操る。その手法が何よりも恐ろしくおぞましかった。何よりも、その方法を思いつくという部分に人の弱さやずる賢さといった暗い部分が覗いていた気がする。読了後も誰が憎い、という事はなく悲しさや哀れさといった感情が残る。このシリーズで今までにない長編だったけれど、それに見合った物語り。悲しい物語だったけれど、滝子姫など、良心が残っっている人物や将門も最後に心を取り戻してくれた所に灯りが見えて良かった。

2014/10/09

たぁ。

陰陽師に限っては、私は、短編の方が性に合うようだ。 今回は、戦いの場面がおどろおどろしく、しかも長いのが難でした。 ストーリーは、怨霊の物語として有名な平将門の話。晴明と博雅の活躍する場面が少なく、やや物足りなかった。 やはり、最後の場面で博雅が「花はそこに在り咲き花であることに満ち足りているように、時分は人であることを全うするためにこの世に生まれた」と言った。博雅らしいなぁ~

2020/09/16

りさ

上巻で広げるだけ広げた伏線が見事に回収される様は、とても気持ちよかったです。晴明と博雅のまったり成分が少ないのが少し物足りなく感じられたけれど、こういうところは長編もいいなと思ったのでした。今回は道満さんがめちゃめちゃ活躍していたのがすごく新鮮でした。博雅も最後がすごくよくて、このお話が悲しいだけのお話にならなかったのはこの人のお陰だなと思ったのでした。

2019/07/31

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