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北緯四十三度の神話

北緯四十三度の神話

北緯四十三度の神話

作家
浅倉卓弥
出版社
文藝春秋
発売日
2005-12-01
ISBN
9784163244907
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北緯四十三度の神話 / 感想・レビュー

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とも

★★★特段いう事もなくあっさりとした作品。

2015/12/27

あつひめ

冬になると手にしたくなる一冊で再読。姉妹だから家族だから仲良く何でも話す・・・そんな人はたぶん少ないと思う。姉妹だからこそ言えないことは山のようかもしれない。同性だからこそわかりすぎるくらい相手の心が見えちゃったり・・・。一人の男を挟んで心の距離が離れてしまった二人。ラジオという便箋に気持ちをのせて・・・見えない相手に伝える。北海道の澄んだ空気や景色がよく似合う物語だった。春夏秋冬がハッキリする北海道はどさんこ作家さんの強みかもしれない。

2010/12/09

Chili

姉妹の心の葛藤を描いた作品。たしかに、人の気持ちってこういう割りきれないとこがある。しっかりとした自分の型を持った作家で、独白のくだりは相変わらずうまい

2020/09/06

アッキ@道央民

幼い頃に両親を亡くした姉妹、菜穂子と和貴子。妹はいつしか身近な存在の姉に嫉妬を抱き、樫村という一人の男を好きになった事で心はすれ違い…。そんな二人も互いに成長して理解する事が出来て。北国を舞台にした心暖まるお話でした。ストーリーの中に登場する妹和貴子のラジオDJの場面、番組の中の選曲は少しばかり古くても、なんだか心地よく感じながら読みました。ラストのスタジオでの姉に対しての今までの思いを告白する場面にはジーンと来ました…。札幌出身の作家さんだけあって、地元札幌を思わせる情景描写もあり、楽しめる一冊でした♪

2013/06/23

tomoe

中学生の時に両親を亡くした姉妹。いつの間にか二人の間には距離が生まれていて・・・彼女達が、一人の男性の死や幼い頃からのわだかまりを溶かして再び繋がるまでを描いた物語。浅倉さんの文章はとても美しく最後まで心地良く読める。学者肌で遺伝子研究をする菜穂子とラジオDJをする和貴子。和貴子がリスナーに向かって語りかける言葉の中に、心に響く物が沢山あった。温かく優しい光に包まれるラストも良かった。

2010/03/22

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