澪つくし
澪つくし / 感想・レビュー
愛玉子
あの世とこの世の交わる辻では、うっかりこちらから踏み込んでしまったり、あちらが染み出してきたりする。『三途BAR』と『雨女』、そして表題作が静かで切なく印象に残った。幽霊話ではないにも関わらず一番怖かったのが『かっぱタクシー』。最も恐ろしいのは幽霊などではなく、今生きている人間の心、だ。
2010/01/11
naolog
今度読む本のリストにあったのだけれど、読み進めるうちに、これ読んだか?となった。この暗い時期に読むものじゃなかったですね
2020/04/14
たんこ
じっとりと湿った短篇集で、やっぱりうまいなと。オール読物掲載時に読んだことがあるのに、それでも「かっぱタクシー」が一番衝撃的でした。
2010/10/11
バーベナ
辻、久良岐、まれびと、澪標。言葉のセンスなのか、物語の吸引力がすごくある。登場人物の人生、背景まで浮かび上がるようで、読後に充実感がある。明野さんとても好きだわ。
2018/07/27
takegen
表紙を見て独特の雰囲気が気になり図書館で借りた本。初めて読む著者。8篇の短編集。言葉がとても丁寧で読みやすい。頭の中でイメージしやすいけれど、それがかえって背筋をぞっくとさせる。
2014/11/07
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