KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

うらなり

うらなり

うらなり

作家
小林信彦
出版社
文藝春秋
発売日
2006-06-01
ISBN
9784163249506
amazonで購入する

うらなり / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

takaC

面白かった。しかし、過去に『坊ちゃん』は何度か読んでいるが、学校を出てからは再読していないのが失敗だった気がする。

2013/09/25

tomi

「坊っちゃん」の脇役、「うらなり」こと古賀先生を主人公に、昭和9年の銀座で30年前のあの出来事、あれからの人生を回想する物語。「自分が主人公みたいに思っている」坊っちゃんも彼から見ればもう名前も思い出せない存在。彼の独善的で人の心に土足で入ってくるような所が不快で、なぜ自分に好意を持つのか理解できない。うらなりは自分に似た面が強い人物なので、彼の心情はとても共感できる。彼らしい人生を想像力で描いた著者の力量は流石。

2015/06/27

棕櫚木庵

ある本に,ゴダールの映画『カルメンという名の女』(←メリメ『カルメン』),ジーン・リース『サルガッソーの海』(←ブロンテ『ジェイン・エア』)と共にこの本の名が上げられているのを見て,図書館で借りて読んでみた.漱石『坊ちゃん』を,あの事件から30年後に山嵐と再会したうらなり君が回想する物語.「坊ちゃんの行動は,うらなりから見たら,まるで理解できないのではないか」(作者「創作ノート」, p.174).そんな視点から,「そそっかし正義漢」が勝手に騒いで勝手に去って行った顛末が語られる. →

2024/07/09

Our Homeisland

小林信彦氏、巻末の著者紹介の代表作に「オヨヨ」の文字がなくてガッカリ!私にとっては子供の頃(小学校高学年ぐらいだったか)にむさぼるように読んだオヨヨ大統領シリーズこそが、小説家小林信彦そのものであります。本作は、「パロディではない」と本人が書いています。パロディではなくても企画ものではあります。その大胆でユニークな企画そのものは大成功だったと思います。よくぞ挑戦してくれたとは思います。小説としては、登場人物に面白みがなさすぎてやはり盛り上がりに欠けたものになってしまっていたかなという印象です。

2024/05/12

Yuna Ioki☆

1852-72-72 初読み作家407人目。うらなり視線の坊っちゃんやマドンナ。

2021/07/30

感想・レビューをもっと見る