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ケッヘル 上

ケッヘル 上

ケッヘル 上

作家
中山可穂
出版社
文藝春秋
発売日
2006-06-01
ISBN
9784163250403
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ケッヘル 上 / 感想・レビュー

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KAZOO

表紙にあまり食指が動かなかったのですが、読み始めると結構引き込まれてしまいました。モーツアルトの音楽が好きなので、その関連で読み始めたのですが内容は重たいものがあります。よんでいてわたしは宮本輝さんの「ドナウの旅人」のような感じを持ってしまいました。後半はもっと激しくなるのでしょうか?

2015/11/18

べすたん

モーツァルトが好きで前から読みたかったけど、やっと先日巡り会うことができ、じっくり読んでます。第4章のK280のピアノソナタの2nd.MOVが佐世保港に流れたときはゾクゾクと悲しかった。何かから逃げるようにケッヘル番号に導かれて旅を続ける遠松鍵人と父親の鳥海…。モーツァルトと中山可穂はこれから私をどこへ連れて行ってくれるのか。下巻に突入します。

2013/03/15

かる

久しぶりに読む手が止まらなかった本。あらすじはなんと言っていいのかわからないくらいなのに、どうしてこんなに魅力にあふれてるんだろ。可穂本を読むといつもそうなのだけれど、後頭部が痺れるみたいにしばらく抜け出せない感覚になる。重い。でも綺麗。重い。でも、愛おしい。麻薬のような文章と重さがずきずき来る。モーツァルト、あんまり好きではないのだけれど、流石に興味が沸いてきた。

2011/04/29

na7mi

低い温度の本。モーツァルトの音楽が絶望の底で永遠に鳴り響き、それに共鳴し合う人々の物語。長く一緒にいると次第に離れていってしまう愛のかたちもあるけれど、この本には離れられなくなってしまった愛のかたちが随所に散りばめられており、人間は孤独を恐れる生き物なんだなと実感。下に続く。

2022/08/04

s

とにかく、ものすごい圧倒される物語。クラシックの要素がここにきて遂にはじけた感じがします。ここから一体どうなっていくのかが非常に楽しみです。でもとりあえず下巻を読む前に、モーツァルトに関する書籍をよみたいです。モーツァルティアンの気持ちに少しでも近づいて物語をよみたいので。

2011/03/03

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