息がとまるほど
息がとまるほど / 感想・レビュー
麻衣
光の届かない深海には、目のない魚が棲むという。盲目的に誰かを恋うということは、じぶんを殺し相手を生かすということだ。縋る腕のあるうちは、光がなくとも生きてはいける。だけどひとりになったとき、呼吸の仕方をわたしは覚えていられるだろうか。海の底には音もない。目も耳も、心も殺して泳ぎ続ける。そんな夜は果てしなく長い。光はみえない。夜明けはまだ遠い。
2017/05/11
ユウユウ
1話1話の予想がつきやすく軽く読める。気楽に読みたい時にはちょうどいいな。
2017/07/30
ちゃさち
自分に自信がある女が、男や小馬鹿にしていた女に落とされるのは笑えてきてすっきりした。でも最後の話だけは何か暗いものを残した感じがしました。
2017/06/08
あやさくら
図書館本。8作品による短編集。思わぬ相手に裏切られる話が幾つか。主人公達はその人達を信じていたのに裏切られた。読了後、なんとなく喪失感が残る話だった。ただ、さすが唯川先生の作品。スラスラと一気読み。
2019/10/15
ミツツ
打算的で私賢いのよ女、美しいが年増の女、器量の良くない婚期を逃した処女、年一の逢瀬が生き甲斐の主婦、タイプの違う女の8話の短編。何故か主役になったつもりで読んでしまい何故かイイ女になってしまった気分です。
2016/06/20
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